りんごの魔女 アプル
文字数 1,044文字
ワンダーランドの片隅の、ホワイト王国のそのまた片隅。
フルーツ村という小さな村に、それはそれはかわいい魔女が暮らしておりました。
そのかわいさに、青りんごすら思わず顔を赤らめるほどだったので、彼女は「りんごの魔女アプル」と呼ばれておりました。
フン! どーせただのにぎやかしに決まってるわ!
「そんなことない」ですって? あなたそれ本気で言ってるの?
あなた今度の魔女集会、招待されてないじゃないの。
ドジな東の魔女イーストも呼ばれてるし、今回から参加するお菓子の魔女マカロンなんて、あなたより三つも年下なのに!
あなた今度の魔女集会、招待されてないじゃないの。
ドジな東の魔女イーストも呼ばれてるし、今回から参加するお菓子の魔女マカロンなんて、あなたより三つも年下なのに!
眠りの魔女ブランケットは、高笑いをして去っていきました。
はぁ……言い返せなかった……。
ブランケット、性格はあんなだけれど、魔法の腕は確かだもんなぁ。
それに比べて私は、この間も魔法のおなべを爆発させたばかりだし、ホウキも遅いし……。
りんごが赤くなるのは魔法じゃないしなぁ。
ブランケット、性格はあんなだけれど、魔法の腕は確かだもんなぁ。
それに比べて私は、この間も魔法のおなべを爆発させたばかりだし、ホウキも遅いし……。
りんごが赤くなるのは魔法じゃないしなぁ。