ワンダーアイドル・アプル~りんごの魔女も輝きたい!
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文字数 1,010文字
私も!
それじゃあ、明日も来るからよろしくね。
フルーツ村からここまで、ホウキでもけっこう遠いから、お昼ごろになっちゃうかもだけど……。
ああ、じゃあその辺ブラついて待ってるよ。
――あ、ここ私の家だから。
わあ……。すごいお屋敷!
こんなところに養子に入れるなんて、カーレン、すごいラッキーだったじゃない。
やれやれ。相変わらずよそよそしい子だねぇ。
「お母さん」と呼んでくれとまでは言わないけれど、せめて敬語はやめてくれるように言っているのにもう。
おやおや。あなたは確かあの時王様から逃げてた子だねぇ。
とってもかわいかったからよく覚えているよ。
カーレンとは今日お友達になりました!
あらあら、それはよかったわねぇ。
幸せのおすそ分けです。
よくわかんないのは私も同じ。
メイド長さんは神様って会ったことあるんですか?
ええっ、今もですか!?
そんな、私、全然気づかなかった!
えー、神様ってそんなに目がいいんですか?
アタシも視力には自信あるほうなんですけど……さすがにここから神様は見えないなぁ……。
カーレンにもそのうちわかる日がくるわよ。
――さて、もう夕方なのに、アプルちゃんをあんまりお引止めしても悪いわねぇ。
それもそうですね。
じゃ、アプル、また明日!
そうですね。日が落ちて暗くなったら大変です。
アプルのことですから、あたりを照らす魔法の加減をまちがえて、ホウキを燃やしかねません。
うー……嘘がつけない友達っていうのも、こういうのが困りものよね。
騙されたりはしないから安心ではあるんだけれど……。
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【アプル】ワンダーランドの片隅で暮らしている、りんごの魔女。世界で二番目にかわいいけど、魔法の腕前はイマイチ。かわいいことを生かして、自分らしくキラキラ輝きたいから、アイドルを目指します!
【ミスター・ミラー】
ホワイト城の物置きにあった、しゃべる魔法の鏡。
アプルにアイドルという存在を教え、
その後も時折アドバイスを伝える。
【カーレン】
赤いくつをはいた、ダンスが好きな少女。
両親を亡くしているが、ちょっとしたきっかけでメイド長の養子になる。
振付師としてアプルを支える。