白色の姫君
文字数 570文字
普段はモップをバット代わりに遊んでばかりの男子。
手が汚れると雑巾を触りたがらない女子。
でも今日は率先してヘドロに入りゴミを拾います。
皆の川だもんね。
そしてヘドロの怪物は…その大きなクチでゴミを水ごと吸い込んでいました。
「モゲッ!」
あ、咳き込んだ(汗)
少しゴミを吹いてます。
たぶん容姿とコレを誰かに見られて変な噂が広まったのでしょう。
川を汚したのはこの子じゃなかったんです。
ランカは気付いていました。
川を見る瞳が悲しそうだったから…。
それからしばらくして、川は見違える程綺麗になりました。
そして不思議な話なのですが掃除が進むにつれて川の色が透明に戻ってきたのです。
ゴミを拾っただけなのに緑のヌメヌメも消えてしまい川はすっかり元通りになりました。
清らかな流れが日の光に照らされてキラキラ輝いています。
すると急に空が暗転して…いえ、違いました。
怪物が眩しい光を放ったから周りが暗く感じたんです。
そして光の中心から現れたのは純白の美しい女の人でした。
彼女は皆に語り掛けます。
「ようやく本当の姿に戻れたわ。あなた達のお陰よ。ありがとう」
その声は清流の様に澄んでいます。
「美しい川を取り戻したいと願うあなた達の気持ち忘れません。いつまでもその綺麗な心を大切にして下さい」
姿を確認出来たのはほんの短い時間で、やがて散り行くカスミの様に消えてしまいました。
手が汚れると雑巾を触りたがらない女子。
でも今日は率先してヘドロに入りゴミを拾います。
皆の川だもんね。
そしてヘドロの怪物は…その大きなクチでゴミを水ごと吸い込んでいました。
「モゲッ!」
あ、咳き込んだ(汗)
少しゴミを吹いてます。
たぶん容姿とコレを誰かに見られて変な噂が広まったのでしょう。
川を汚したのはこの子じゃなかったんです。
ランカは気付いていました。
川を見る瞳が悲しそうだったから…。
それからしばらくして、川は見違える程綺麗になりました。
そして不思議な話なのですが掃除が進むにつれて川の色が透明に戻ってきたのです。
ゴミを拾っただけなのに緑のヌメヌメも消えてしまい川はすっかり元通りになりました。
清らかな流れが日の光に照らされてキラキラ輝いています。
すると急に空が暗転して…いえ、違いました。
怪物が眩しい光を放ったから周りが暗く感じたんです。
そして光の中心から現れたのは純白の美しい女の人でした。
彼女は皆に語り掛けます。
「ようやく本当の姿に戻れたわ。あなた達のお陰よ。ありがとう」
その声は清流の様に澄んでいます。
「美しい川を取り戻したいと願うあなた達の気持ち忘れません。いつまでもその綺麗な心を大切にして下さい」
姿を確認出来たのはほんの短い時間で、やがて散り行くカスミの様に消えてしまいました。