おばあちゃん
文字数 910文字
涙を流し続けて数十分。
ガーゴイルの表情はとても晴れやかでやる気に満ちています。
実は滝の様に流れる涙こそあの料理…いや、薬の効果なのです。
彼の記憶にあった3つの刺激的な食材は魔法薬の材料。
トメさんに手伝ってもらい完成したそれは、石から生まれた魔法生物の体調不良を涙と共に洗い流す“秘薬”だったんです。
すずに尻尾を掴まれます。
彼のチカラを持ってすれば振り払ったり、彼女をぶら下げたまま飛び立つなんて造作も無い事。
しかし、お世話になったすずにそんな乱暴な事できません。
結果、見た目はすずが強引に引っ張ったカタチで、受け身もとれず地面に墜落しました(汗)
流石に顔からダイレクトに床へ落ちれば彼も痛そーです。
強打した鼻を押さえつつ問い掛けるガーゴイルに答えたのはすずではありません。
温室の入り口から現れたのはトメさん。
その姿に“すずと蘭香以外の人に見つかった事”とは異なる緊張が走ります。
そう、トメさんこそガーゴイルの生みの親だったんです。
なんとも言い難いプレッシャーで彼は石の様に動けません。
(…っと、彼は石でしたw)
それからトメさんのお説教は延々と2時間続きました(汗)
勿論すず達は巻き込まれない様に音もたてず退散してます。
因みに監督責任を追及された校長先生が、更に長く3時間叱られた事は皆に内緒のお話ですよ。
4品目 成功!!
星 ☆☆☆ 3つ♪