第9話 ヒロト5
文字数 582文字
まず全員で3曲歌った。オリジナルなのだろう。聞いたことのない曲ばかりだったが、ヒロトは周りの真似をして、合いの手を打ったり、手を振ったり、腕を突き上げたりした。
それから、メンバーの自己紹介が始まるのかと思ったが、それはなくて、いきなりトークになった。
トークは観客が野次を飛ばし、メンバーもそれに返して、掛け合い漫才のように和気あいあいとした雰囲気で進んだ。
小さな地下グループならではの雰囲気であった。
自己紹介をしないのも馴染みの客しかいないのでする必要がなく、割愛してトークに入った方が面白いので、そうしているのだろうと思われた。
次にメンバーがソロや2、3人のグループで、モーニング娘や48グループや坂道グループなどの歌を歌った。
アイドルにはあまり関心のないヒロトでも聞いたことのある有名な曲が何曲かあった。
それで、最後にまたオリジナル曲を3曲、全員で歌い、ライブは終わった。
ヒロトは大きく息をついた。そして、体が微かに震えているのに気づいた。何もかもが初体験で、興奮と感動で身体中が熱くなっていた。
こんなに近距離で生の歌や踊りを見たのは初めてで、その迫力に圧倒されたのもあったが、それ以上にファンの盛り上がり方がすごくて、その熱い空気に巻き込まれて、自分も高揚し、それが彼女達のパフォーマンスを余計に輝かせて見せているのだろうと思った。
それから、メンバーの自己紹介が始まるのかと思ったが、それはなくて、いきなりトークになった。
トークは観客が野次を飛ばし、メンバーもそれに返して、掛け合い漫才のように和気あいあいとした雰囲気で進んだ。
小さな地下グループならではの雰囲気であった。
自己紹介をしないのも馴染みの客しかいないのでする必要がなく、割愛してトークに入った方が面白いので、そうしているのだろうと思われた。
次にメンバーがソロや2、3人のグループで、モーニング娘や48グループや坂道グループなどの歌を歌った。
アイドルにはあまり関心のないヒロトでも聞いたことのある有名な曲が何曲かあった。
それで、最後にまたオリジナル曲を3曲、全員で歌い、ライブは終わった。
ヒロトは大きく息をついた。そして、体が微かに震えているのに気づいた。何もかもが初体験で、興奮と感動で身体中が熱くなっていた。
こんなに近距離で生の歌や踊りを見たのは初めてで、その迫力に圧倒されたのもあったが、それ以上にファンの盛り上がり方がすごくて、その熱い空気に巻き込まれて、自分も高揚し、それが彼女達のパフォーマンスを余計に輝かせて見せているのだろうと思った。