第20話

文字数 852文字

金曜日、ひさびさに仕事をさぼってしまい、三連休を満喫した。

本を少しだけ読み、動画を見まくり、漢検準一級の勉強をした。

なかなか、楽しい3日間だった。その間、死にたいと心で呟いたこと、ごろっかい。

さっき岡田斗司夫の動画を見ていて、教育について東京学芸大学でした講義の動画なのだが、味気ないものだった。

岡田の講義は、教育の理想を否定するところから始まる。けれどもぼくには、教育には理想しかないと思えるのだ。教育の理想を否定してしまえば、教育そのものを否定する事になると思う。

ぼくは、今でこそ底辺、非正規雇用だけど、これでも、胸を熱くするような教育者と触れ合った経験が何度もある。

小6のとき、算数と、数学の初歩をおしえてくれたО先生や、中学の時の生物の先生、スキーのインストラクターの方で、すごくウマがあった人、三ヶ月だけボクシングを習ったけれど、その老コーチ、などなど。

教えるという事は、全人格的な事だと思う。

根室の牧師さん。

色んな事を教わって、今のぼくがいる。

支援の仕事も、全人格的になることがある。自分のすべてをぶつけて、はじめて何かが動くようなところがある。そういう気持ちでいると、制度の矛盾などにも自然と意識が向く。

今までの人生で、全人格的に関わってくれた人がいたからこそ、ぼく自身もまた、仕事で人と関わるときに全人格的になれる時があるのかもしれない。

教育は贈り物なのだ。そういうことが、論語など読んでも伝わってくる。吉田松陰の人生からも伝わってくる。何か全人格的なものが迫力のように伝わっていくのだ。

それが教育の肝だと思う。

だから今でも、少しでも勉強してたいと思って、また漢字の勉強を始めた。

学問の面白さをぼくに教えてくれた人が、何人もいたからだ。ぼくはぼくに合った学問を続けようと思う。それが何かの役にたつのとか考える前に、いや、少しは意識しつつも、学ぶ。国語を深く学ぶものが一人でも多くて、国や社会の損になるという事はあるまいとか考えつつ。

漢字は面白い。何か勉強することがまた出来てきて、幸せだ。
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