第17話

文字数 876文字

ともかく出勤である。

土日以外にも、水曜日を定休日にしていて、週4日という働き方をしている。生活は楽ではないが、真ん中水曜休めるというのは、なかなか楽で、毎日からだがなんだかしんどい私でも、

細々続けられるかもしれないなあって思っている。

からだだけではなく、ぼくの場合、精神も病気で、もしくはヤワで、家に居ると寝ることばかり考えてしまう。

寝るのに飽きたらお菓子がたべたくなる。しかも糖尿病なのだ!!

いま47歳だけど、65歳になるまで、この目、両足、腎臓は、無事でいてくれるだろうか?

もし、ふつうに働けないぐらい酷い状態になったら、今度は障害者としての生き方を調べて、生きていく事になると思う。

どこがやられるか?目か、足か?

父は、私立の医大を出た耳鼻科医だったが、早くに糖尿病になり、何度も眼底出血を繰り返して、その度にレーザー治療を受け、六十何歳かで亡くなるまで失明せず、医者の仕事を続けた。

家にあまり帰って来ず、帰ってきたら立派な机に突っ伏して寝ている父の姿をぼくはあまり良い感情を抱いて見てはいなかったが、

今の、家ではほとんど寝てばかりいる自分自身と比べたら、父はぼくよりも真剣に糖尿病と戦っていたと思う。

父は夕食後、散歩をすることが多かったが、これは血糖値を下げるのに一番効果的な方法だということが分かる。

糖尿病というものがある。遺伝なのだ。

これと、戦って、生きていかなければならない。夜の散歩はぼくには難しいから、休日の朝の散歩をやってみようかと思う。

身体障害者となるもならないも、自分の生活次第だという、自己責任的なところが、糖尿病の合併症にはある。血管がボロボロにやられる病気なのだ。

お菓子を食べて寝転んでいるうちに、静かに静かに病気は身体を蝕んでいく。

自己責任論への反発はあるが、最低限の自己責任、本当に最低限で良いから、出来ることだけでいいから、自分で自分を助けることをしなければならないようだと感じている。

ずるずる、ずるずると流されていくかのような生き方の中で、最低限度の努力が出来るをとこになりたひ!と、強く想う47歳のオジサンである。
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