第6話:利島岩男の結婚

文字数 1,549文字

 それに対して利島岩男が鉄筋コンクリートで頑丈そうですねと言った。そして、うちの実家は昔の長屋で4畳半3間と狭い台所で育ったと告げた。ここは、新しくて床がぎしぎし言わないのですねと笑った。ご実家は、何をしていらっしゃるのと彼女の母が聞いた。そこで、昔からの漁師で自給自足に近い生活をずっと続けていますと告げた。

 米と麺類、調味料を買うくらいで傷のついた魚屋売れ残り物を食べて過ごしていたと話した。すると彼女のお父さんが船橋漁港の漁師さんかいと聞いたので、その通りですと答えた。すると、お父さんが笑顔になって格式の高い家の人だったらどうしようかと心配していたと言った。学校はと聞かれ木更津高専電気科を出て松戸のM電機に勤めていますと言った。

 すると、そりゃ凄いと驚いた。スポーツはと聞かれ高専時代に少林寺拳法を5年間やっていましたと答えた。趣味はと聞かれ父と船橋競馬に行くのが楽しみですと話した。でも競馬は勝てないでしょうと言われた。それに対し父は、複勝で買いでいけると思ったら単勝も買いますと告げた。それを聞いて連複じゃないのと聞いた。それを聞いて連複じゃ勝つ確率が少ないので父はやらないと言った。

 勝率はと聞かれ、父の賭け方で大きなマイナスはないと言うと本当かよと彼女のお父さんがと驚いた。こりゃ面白いことを言う人だと、急に親しげに話すようになった。君は将来、投資するのかと聞かれ日本株投資をやりたい思ってますが、米ドルが安くなった買おうとも思っていますと答えた。この話を聞いて彼女のお父さんが凄いね!理系出身で投資の勉強もするなんて鬼に金棒だと笑顔で言った。

 そんな話をしていると12時半になり彼女が寿司を持ってきて、お母さんがお茶を入れてくれた。お父さんがもう12時半かと言った。そして、4人でお寿司をツマミながら話を続けた。お兄さんは八幡製鐵の君津製鉄所で働いていると彼女が言った。夏休み、5月の連休、正月などに帰ってくるが、夜勤も多くて大変みたいですと語った。

 その後、冷酒を勧められて飲んで話が大きくなり彼女のお父さんが一緒に中山競馬場に行って君のやり方で儲けたいねと笑った。それに対して良いですよと利島岩男が答えた。こうして、いろんな話が続き仲良くなり夕暮れ時を迎えると利島が遅くまでおじゃましましたと言い立ち上がった。そして、彼女が新船橋駅まで送ってくれ別れた。1月27日、東京地裁、ロッキード事件丸紅ルート初公判が開かれた。

 1月31日には全日空ルートの初公判が開かれた。2月になると利島岩男と桝沢好恵さんは、お互いの両親からの結婚の許可をもらった。そして結婚式の日程を検討して1977年3月19日の日曜日、船橋駅近くの船橋Gホテルの結婚式場で結婚式をすることに決めた。3月18日に船橋駅の近くで利島岩男と桝沢好恵さんが待ち合わせて昼食をゆっくりと食べて14時半に結婚式をするホテルに入った。

 その後、再び船橋Gホテルを出て京成船橋駅から次の大上宮下駅で降りて意富比神社「船橋大神宮」へ向かい、一の鳥居から神社に入り参道を歩きにの鳥居を抜けてさらに進むと拝所の前にお賽銭箱があったのでお賽銭を入れ参拝をした。常盤神社は意富比神社の社殿より少し奥まった感じの隣接した所にあった。常盤神社参拝の時、日光東照宮に似てると感じた。

 こうして、神社を後にして来た道を戻り船橋駅近くの船橋Gホテルに戻った。しばらくして夕食を食べに行き帰って来て部屋の風呂に入ってから途中で買ってきた生ビールで乾杯した。そして、結婚までの話を続けて22時近くなり床についた。翌朝、8時に起き朝食を食べて9時過ぎに奥さんがウエディングドレスに着替えに行った。9時半過ぎに利島岩男が部屋を出てタキシードに着替えた。
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