第19話:日本の生保の不払い、シティバンクと競馬

文字数 1,523文字

 9月15日、最高裁はオウム真理教元代表・松本智津夫「本名・麻原彰晃」の特別抗告を棄却し死刑が確定した。12月13日、京都地裁はファイル交換ソフト・ウイニー開発者に著作権法違反、「ほう助罪」で有罪判決を下した。2007年が明けると2月21日に日銀が0.25%から0.5%へ利上げを決定した。3月14日、大丸・松坂屋が経営統合を発表した。

 4月18日には生保38社の保険金不払いが金融庁調査で平成13~17年に44万件で合計359億円が判明した。6月22日、米大手証券のベアスターンズでサブプライムローン問題が顕在化した。2007年7月1日にシティバンク在日支店の業務をシティバンク銀行株式会社へ譲渡された。こうして、営業が開始された。これで預金保険の対象外だったシティバンクの円預金が預金保険の対象になった。

 また、シティバンク、エヌ・エイ在日支店の看板上の日本語表記については「シティバンク銀行」としていた。これは日本において銀行業務を行う場合、外国法人であっても「銀行」の文字を掲げる必要があるための措置である。それ以外の印刷物には銀行の文字を入れたり「シティバンク銀行」としたりすることはなかった。そして、この時、いくつかの特別なサービスを提供した。

 自行ATMの24時間稼動。総預金残高が1千万円以上の場合、ゴールドメンバーとして以下の優遇サービスを提供した。提携金融機関利用時のATM利用手数料をキャッシュバックすることで口座に入金し、実質的な無料化とした。ただし、総預金残高が一定未満の場合、口座維持手数料を徴収されるシステムにした。このシティバンクの顧客争奪のための営業攻勢は激しかった。

 利島兼倶と利島岩男に入会の条件を書いた封筒が送りつけられた。それを見て、利島兼倶と利島岩男が口座開設して百万円のゴールド口座をつくると入会記念品として豪華賞品を提供とか毎月の投資勉強会に無料で招待し、さらに米ドルに交換する時の手数料を安くした。それを見て興味を持った利島兼倶と利島岩男は2007年7月に奥さんと2人でシティバンクでゴールド口座を作った。

 そして、百万円ずつ合計4百万円を入金し、ゴールドメンバーになった。すると2人の元に豪華な景品が届いた。そして、シティバンクの投資勉強会に利島岩男夫妻が出席するようになった。7月29日、第21回参院選与党惨敗で過半数割れ、民主党109、自民党83、公明党20で民主党が第1党になった。8月23日三越と伊勢丹が経営統合を発表した。

 2007年9月3日、遠藤武彦農水大臣が農業共済組合の補助金不正問題で辞任した。11月中旬になり、吹く風が寒くない始めた頃、利島兼倶が利島岩男に、まだ動けるうちに中山競馬場に行かないかと、いつになく弱気な発言をした。それを聞き良いよと言い、12月1日・土曜日の第41回のステイヤーズ・ステークスに一緒に出かけることにした。

 12月1日、14時前に家を出て14時半過ぎに中山競馬場に入った。カフェで競馬新聞で今日のメインレース第41回スタイヤーズ・ステークスの出走馬について真剣に出走馬を見ていた。その後、15時前にカフェを出てパドックに向かった。そして、父と利島岩男が出走馬の様子を真剣に見ていた。その後、父が利島岩男にどの馬に賭けると聞いた。

 それを聞かれ、2番人気の11番ネヴァブションか見栄えの良かった4番マキハタサイボーグと答えた。それを聞いて父が私も4番マキハタサイボーグの調子が良いと見たと語り4番マキハタサイボーグの単勝30枚と複勝30枚を買うことにした。そして、急いで馬券売り場へ行き馬券を買った。そして、観覧席に着くと、すぐにレースが始まった。
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