第70話 新潟の街をブラブラ
文字数 2,466文字
朝はゆっくり起きて、ホテルを出たら昨日と同じく幅の広い
信濃川や他の川が上流から土砂を運び、それで現在の地形の基盤が作られた。さらに、大量の砂も海へと流出して、日本海の波によって押し戻され堆積していく。季節風により内陸側へ吹き飛ばされた砂が積み重なって砂丘を形成した。
そうして、かつて海だった場所が砂丘などで
そんな感じで現代に至るまでの新潟、特に土地についての勉強をした。シアターで上映されたのは初代新潟奉行の
あまのてぶりは、川村修就が配下の者に新潟の代表的な風物六景を
新潟の発展や未来のために10年を捧げた人であり、どこぞに銅像も立っているらしい。また、砂が日本海から新潟の町へと吹き込んで来るのを防ぐために、2万本を超える松を、計画的に植えていったという。有能な
米の収穫の風景の大ジオラマがあり、
「新潟では男の子と杉の木は育たない」という
郷土愛に
次はその街を100メートル超の高さから見下ろしてやろう。信濃川に架かる橋を渡って少し戻り、
規模が大きすぎる建物、
暗い雲から海へ雨がざんざんと落ちていくのも見える。よもやあの雲が来るんじゃあるまいな。今日は勘弁してくださいよホントに。
高い所に
駅へ戻るにはちょいと早すぎるので、同じ建物にある県立万代島美術館にも立ち寄った。2023年11月中旬現在は「イッタラ展」が開催されている。イッタラはフィンランドのガラスメーカーであり、最初の工場は1881年から始まっている。
コップや水さし、花瓶などのガラス工業製品だが、とても美しい。アート作品の展示はあるものの、ほとんどは実用目的で作られた物だ。まったく量産品には見えないデザインと機能美。
イッタラの考え
色々と目を
そしてオイバ・トイッカはイッタラのアーティスティックな製品として有名なバードシリーズを手掛けているようだ。鳥の形を模したガラスアート。この製作風景を動画で少し観ることが出来た。アツアツのガラスをクネッ。……すいません言葉では表現出来ませんでした。
いやはやいやはや。最近近代アートとか歴史とかばかりに触れていたからなぁ。現代の工業デザインにこんな感動させられるとは。イッタラ、恐るべし。
ネットでイッタラの製品の値段を調べたら、確かに大衆向けの値段帯だった。美術館のショップにも少し置いてあったけど、買ってイッタラみたいな無礼なポップは、当たり前だけど無かった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
しかし新潟駅はいわゆる普通の駅。大きな商業施設が隣接しているわけではない。
朝から何も食べていないので、とってもお腹がグゥの状態だ。
そこでもう一度駅を出て、最後の新潟街ブラを……しようと思ったら、すぐ近くに新潟ラーメンを出す店があった。新潟ラーメン、食べてみよう。
メニューを読んでも新潟ラーメンの特徴は分からない。どうやらこの店で新潟ラーメンといえば、味噌ラーメンのようだ。
これから長時間途中で何も食べず電車に揺られて帰るので、チャーシュー多めのラーメンと、唐揚げ、チャーハンを注文した。多過ぎたかなと思ったら多過ぎた。こんなに食えるか?
結果的に、汁まで残さず全部食べてしまった。ちょっと麺がプリプリだったのと野菜多めかな、くらいで新潟ラーメンの特徴は分からず。でも
そして新幹線に乗り東京へ。これで東北旅は終わり。
さあて、次は……。
って引きにしても、まとめて読んでる
以上、東北旅でした。