ＬＯＶＥ　ＴＯＧＥＴＨＥＲ

「オレに抱かれて欲しい」
遊園地でデートして、メリーゴーランドに乗った後夕暮れの中ボクは笑可に伝えた。
「わかった。……豹馬とならいいよ」
彼女はクシャッとした笑顔で言った。

晴れた日曜日の午後、彼女にはあまりギャグを飛ばさない自分に驚いていただろうけど。
人間、いつ死ぬかわからない。
それならできることは出来る内にやってしまいたい。

笑可を抱けば、さらに愛を確実なものにできると思っている。
私服姿だし、ラブホの受付もうるさく言わないだろう。
現在地からラブホまでは700mくらいなので歩いていく。
だんだんラブホ街に景色が変わっていく。

「大事にしてよ」
ラブホの玄関をくぐる前に、笑可は小さな声で言った。
エレベーターで目的の階に行き、部屋に入り、カバンに忍ばせていたビールを飲む。
緊張をほぐすために2缶飲む。

先にシャワーを浴びた笑可を置いてボクもシャワーを浴びる。
上の空で身体を洗い、笑可の裸を想像しながらタオルで拭く。
上がったボクは笑可のところまで歩いていき、声をかけた。
「イヤになったらすぐ言うんだ」
照明を消し、彼女のバスローブを脱がしていく。

美しい裸があった。
彼女の身体を愛撫し、固くなったアレを入れる。
「豹馬、繋がれてうれしいよ」
「笑可の中、あったかいよ。一生君を抱けないかと思ってたからうれしい」
「私も不思議と抱かれていて幸せ」

「笑可、えみかぁ！」
オレは身体を痙攣させて彼女の中で果てた。

「そっか、今月でもうあれから1年か。ずっと私を見守ってくれててありがとう。
豹馬は高校生だし、確かにHもしたくなるよね」
「笑可とじゃなきゃダメだったんだ。オレの初めての相手は君と決めていた」
「……ごめんね。私は初めてじゃなくて…」
男2人に襲われた時に破瓜してたのはこちらも重々把握してるのに、彼女は謝った。
ボクは黙って笑可の頭を撫で続けた。

「私の裸キレイ？」
「おっぱいもアソコもキレイだよ」
「……恥ずかしい。ありがとう」

彼女の体にキスの雨を降らせる。
「んっ。豹馬ぁ。そんなところ汚いって。イヤぁ」
「汚い訳あるか。お前はキレイだ。オレが身体中心ごと愛していく！」

それが終わる頃には笑可は赤面していた。
「もうっ。豹馬ってスケベだね」
「笑可への愛が俺を暴走させるんだ」

「私を抱けてよかった？」
「ああ」
「穢らわしく汚されたりした過去があるのに？」
「そんな過去はオレが断ち切ってやる！」
オレは裸のまま笑可を抱きしめた。
正直、彼女の裸がチラついて何かがまた元気になりそうだったし欲を言えばもう少し笑可のデリケートゾーンを触りたかった。

ラブホを出る頃には21時をまわっていた。
ついに夢が叶った。
「このことは誰にも言わないでよ。……2人だけの秘密にしておきたい。
まあ周りの子はとっくに彼氏と何度もセックスしてるのは知ってたけど」
「ベラベラしゃべったりしないさ。笑可のアエギ声、録音しときたかったな」

「それで……シコるつもり？」
「うん」
「じゃあ部屋で頑張ってエッチな声録るからそれでいい？」
「いいのか？」

「豹馬が私で興奮してくれるならなんかうれしい」
笑可は性的な方向でも立ち直れつつあるんだろうか。
とにかく万事が快調に進んでいてよかった。