第10話:池田家に多くの孫誕生

文字数 2,634文字

 2010年、3月から坂戸市にある天然温泉に回数券を買い平日の空いてる日に毎週の様に行き療養し、ゆっくり休んで食事し幸恵さんの回復を待った。毎月の防衛医大病院での手術後の経過で検査値、その他に異常は見られすに順調であると医者に告げられて池田松男も安心した。

気分転換に。車で平日に山梨の桃の花を見たり箱根や富士五湖、熱海をドライブするようになった。また、電車で横浜の中華街へ行って食事をしたり、元町でしゃれた洋服や靴を買ったり、みなとみらい、横浜港見物、外人墓地を見たりして、遠出するようにして、人生を楽しんだ。

その後2010年が終わり、2011年を迎えた。3月の検診で今後3ヶ月に1回の検診で良いと言われ、通常通りの日常生活をして大丈夫と言われら。海外旅行も自由に言って構わないと医者に言われれ池田松男も幸恵さんが最近、食欲も回復して少し体重も増えて血色も良くなった様な気がすると感じた。

 4月に飛行機でうりずんの頃の沖縄に4泊5日のパックツアーに参加して沖縄の美ら海水族館や万座毛、残波岬、サンセットビーチ、北谷のアメリカンビレッジ、泊港のステーキハウスなどを堪能し、翌日は沖縄南部の第二次世界大戦の激戦地、糸満の平和祈念公園、ひめゆりの塔、沖縄戦没者墓園を見学した。

 その平和祈念公園の中にある展示物や物語を見る度に涙でハンカチをぬらしながら、じっくりと見学を続けた。3日目は、沖縄アウトレットモール・あしびなに行って、お土産を買ったり、昼食をとったりして、広い敷地を散歩して歩いた。その後、那覇空港へ無料バスで戻り「ゆいレール」に乗って、おもろまちへ向かい免税店ギャラリア・沖縄へいくとブランド品が半額のセールをしていた。

もの珍しく見て回り歩いてサンエーに行って夕食をとってから今夜の宿、ダイワロイネットホテルにチェックインして風呂には行って、疲れたので、すぐに床についた。翌日は、国際通りや牧志公設市場リウボウ・デパートを見て回ったが繁華街で少し疲れたので、バスで泊港へ行き、ゆっくりして、夕食をとってから、ホテルに戻り、明日の帰り支度をして床についた。

 翌朝は12時の那覇空港発の飛行機で帰るので、ホテルで朝食をとってチェクアウトして、迎えの車を待って、乗り込んで那覇空港へ10時半について、ゆっくりして、早い昼食をとり、羽田空港へ2時半に到着して、飯能の家に3時半に戻って風呂に入って、お土産を整理して、早めに寝た。幸恵さんの体調も特に問題なく初めて見る景色に興奮したようであった。

 一方、家族の方では、飯能駅近くの銀行で働き出した池田恵子が同じの銀行の行員、山下達夫さんと仲良くなって2010年6月に結婚して山下恵子になり、飯能駅前のマンションに移り住み、2010年9月19日に長男の池田孝夫の所に長女、池田頼子が誕生し翌年、池田孝夫の所に2009年12月1日に長男の池田一雄が誕生した。

 その後、山下家で2011年3月19日、長女の山下織江が誕生し2011年10月4日、池田家に長男、山下一郎が誕生した。また、その後、池田孝夫の家庭に、2012年12月20日に次女、池田小百合が誕生した。また2012年4月に山下恵子に長男、山下和夫が誕生した。2011年、2012年は池田家では、ベビーラッシュで、たまに、池田松男と幸恵の所にそれぞれの赤ちゃんを見ていて下さいと預けるようになった。

 2010年の夏は猛暑で幸恵さんの体調を考えて外出を控えて体調管理を最優先に行動して涼しい日にまとめ買いを心がけていた。9月になり少し涼しくなったので山中湖、河口湖、富士山5合目、箱根を回って帰ってきた。2010月に10月11日に池田松男が久しぶりに、幸恵さんを連れて、熱海港から釣り船でに乗って釣りに出かけようと誘った。朝10時に飯能を出て熱海の温泉旅館に1泊して、早朝、熱海港から釣り船に乗って、真鯛を釣りを計画した。

 熱海の海に近い温泉宿で、昔、日本がバブルの頃、有名だった温泉旅館で、大理石のローマ風呂で有名な温泉の別館に泊まり、その、ローマ風呂や、家族風呂を、幸恵さんと2人で水入らずでゆっくりと温泉につかり、ながら池田松男が保険の敏腕営業をしていた頃の昔話をし、懐かしがっていた。夕飯を食べて、釣り道具を点検して、早めに寝て、翌日は、フロントに朝5時にタクシーを呼んでもらっていた。

 松男は4時半に起きて、幸恵さんを起こして、着替えてもらって、フロントへ5時10分に行くとタクシーが待っており、熱海港の船宿に10分で着いて既に数人の釣り人が来ていた。少しして釣り船の船長が来て、挨拶して注意事項を説明してから船に乗り込んだ港から20分位で釣り場に着き、船長釣りの用意をして下さと言い松男が幸恵さんの釣り針に餌を付け自分も付けて海に投げ入れた。

 他の釣り人達も次々に投入して真鯛が食いつくを待った、20分位してサングラスをかけた小柄な男がかかったと言って釣り糸を巻き始めた、松男が、あれ、山北社長じゃないですかと言うと、その男もN保険の池田松男君か、と驚いた様な声で言った。松男が大きな真鯛を釣り上げて下さいよと軽く肩をたたいた。よっしゃ、任せとけと言って引き上げていくと魚影が見えて大きい真鯛だと大きな声で叫んだ。

横で松男が、たも網で上手にその大きな真鯛をすくい上げた。すると、その男が釣り針を外して大きいぞと手で持ち上げてみんなに自慢げに見せた、これは最先良いと釣り人達が喜んだ。そして山北所長が池田松男に向かって元気だったかと笑いながら近づいてきて懐かしそうに、それにしても、久しぶりだなと感慨深げに言った。そして、今何やってるんだと聞くので保険の営業で出世させてもらったんですが2000年初頭の不況の時、部下をリストラしろと上司に言われ、たまらず51歳で早期退職してしまったと打ち明けた。
 
 山北社長はと言うと俺も社長を譲って今は息子の経営するベンチャー企業の新しい仕事を手伝っていると言った。そして池田松男、お前、無職なら、俺の仕事を手伝わないかと言ってきた。詳しいことは、後で、船を下りて、ゆっくり話そうと言った。それにしても、こんなに偶然に会うなんて、信じられないと、上機嫌だった。その後は、釣りに専念して、松男は真鯛3匹、山北社長は大きな真鯛1匹とアジ3匹、幸恵さんはアジ2匹で終了した。
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