種子島

文字数 367文字

 鉄包の噂を聞いた四五六は
「これからの戦は、鉄包だ。」
 と、息子の十一を鉄包使いにすることにした。が、当時の鉄包は希少で簡単には手に入らない。そこで四五六は子供だった十一を連れ種子島で傭兵となり鉄包を習わせた。その間、母は各地で傭兵生活を送り、やがて尾張へとやってきた。
 蘭丸の剣の相手として雇われた。彼の背負い刀スタイルは二三の影響だったことは知られていない。

 四五六は十一が一人暮らしできるようになると、島を出て各地での傭兵暮らしに戻った。やがて、尾張で大量の鉄包使いを集めていることを二三から聞くと、十一とともに尾張に入っていった。
 鉄包の火薬も弾も貴重で、大名の傭兵になる以外にそれらは手に入らないからだ。

 四五六は尾張では、実践よりも若い連中に教える立場になった。しかし、戦があれば真っ先に飛び出していった。
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登場人物紹介

猪熊 四五六(しごろく)

組討の使い手

十一の父

二三(ふみ)

剣術の使い手

十一の母

長い細身の背負い刀、長柄草刈刃を使う

十一(じゅういち)

鉄砲使い

オリジナル改造の種子島を二丁持つ

八(やつ)

見世物小屋の芸人

吹き矢芸

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