秘策
文字数 464文字
鉄包と呼ばれていた当時の銃は、丸い鉄の玉を火薬の力で押し出すだけのため、精度が悪かった。おもな原因は玉の横回転である。そこで、十一は銃身の穴の前半分の下側に溝をつけた。これにより爆発した力はまっすぐ玉を押し出すとともに縦回転を与える。中でもできのよいものは玉が逆の縦回転をし、飛距離が伸びた。
織田軍では玉込めと撃ち手は分業になっていたが、効率が悪い。暴発を防ぐには撃ってから火薬を入れるまでに銃身を冷やす必要があった。十一の銃は水袋を使ってすぐに冷やすことができるようになっていた。そこで、真ん中にいる受け手が銃を冷たい乾いた砂で冷やすことで銃身もきれいになり、三番目の込め手がスムーズになった。
打ち手のタイミングをずらすことで、敵に攻め入る隙を与えなくもした。上段が撃ったあと、下段は上段の準備ができるまで撃たない。その後、下段が撃ち、上段が待つ。これにより、いつでも発砲準備ができているので、相手は不用意に飛び出すことが困難になった。
さらに敵が近づくと鉄包隊は砦の中に引き上げ、攻め入った敵を途中で狙撃させた。
織田軍では玉込めと撃ち手は分業になっていたが、効率が悪い。暴発を防ぐには撃ってから火薬を入れるまでに銃身を冷やす必要があった。十一の銃は水袋を使ってすぐに冷やすことができるようになっていた。そこで、真ん中にいる受け手が銃を冷たい乾いた砂で冷やすことで銃身もきれいになり、三番目の込め手がスムーズになった。
打ち手のタイミングをずらすことで、敵に攻め入る隙を与えなくもした。上段が撃ったあと、下段は上段の準備ができるまで撃たない。その後、下段が撃ち、上段が待つ。これにより、いつでも発砲準備ができているので、相手は不用意に飛び出すことが困難になった。
さらに敵が近づくと鉄包隊は砦の中に引き上げ、攻め入った敵を途中で狙撃させた。