15・16曲 愛神はどこもかしこも飛び回る 他

文字数 1,034文字

さてさて、第三部だね~。

ここからまた恋愛物になっていくんだって?

そうなの。第一部の時よりも、さらにロマンティックな雰囲気が味わえます。

最初の曲は、飛び回るキューピッドをイメージしてください

フルートの穏やかな調べに続き、少年合唱が歌い出します。
愛神は、どこもかしこも飛び回る

そして欲望に捉えられる

若い男女が対になるのは正しいこと

さっと曲調が代わり、今度はソプラノの独唱が恋心を美しく歌い上げます。
恋人のない女は

何の楽しみもないわ

寂しげでありながら、実は激しく恋を求めています。
その女は最も暗い夜を

奥深く

心の底にしまっているの……

少年合唱団が断定的な一言。ぴしゃりと悩みを打ち切らせます。
それはいかにもむごい運命だ!
下の動画に出てくるソプラノ歌手は、『オペラを見て死ね!』「フィガロの結婚」でもご紹介したキャスリーン・バトルさんです。ぜひ見比べてみて!
ドイツの少年合唱団も、可愛らしくてうっとりしてしまいます(笑)
38.59~「愛神はどこもかしこも飛び回る」

42.20~「昼、夜、そしてあらゆるものが」

次の曲はバリトンによって歌われます。

高音域も多いのですが、テノールではなくバリトンが歌うことで独特の雰囲気を醸し出しています。不安定さが「嘆き」のイメージを強めているのかもしれません。もちろん本来の低音に至った時には素晴らしい響き!

昼、夜、そしてあらゆるものが

私を苦しめる

乙女たちの話し声も

私を泣かせる

しばしばため息が出る

そのため、ますます怖くなるのだ

傷ついた草食系?
と思いきや、やっぱり好きな人を追い求めているんだよね
おお友よ からかうが良い

だが知っていることを教えてくれ

悲しむ私をいたわってくれ

せめて忠告してくれ 親切に

あなたの美しい顔が

千回も 私を泣かせる

あなたの胸は氷のようだ

私を直すのは簡単だ

私はすぐに生き返る

たった一つの接吻で!
うじうじ悩んでるのかと思ったら、意外と単純なヤツだった
相手の女の子も、わざとじらしてるのかなーっていう気がするね
今回もおまけ動画あり!

ウィーン西駅(空港と書いてありますが)で行われたフラッシュモブの光景だそうです。今回の「愛神はどこもかしこも飛び回る」と、「おお、フォルトゥーナ」の二曲が演奏されています。

鉄道利用客が突然歌い出し、駅員や清掃員が踊り出す。

鳥肌モノだねー!

おいおい、紙吹雪、誰が片付けるんだよー
芸術の都ウィーンだからこそ、受け入れられるパフォーマンスなのかもね(笑)。

こんな風に芸術を愛せるって素敵だなあと思います

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