17・18曲 赤いトゥニカの乙女が立っていた 他

文字数 841文字

さてさて、お次はとーっても美しいソプラノ独唱の曲です
乙女が立っていた

赤いトゥニカ(貫頭衣)を着て

誰か触ると

その衣は揺れた

エーイア

乙女が立っていた

バラの蕾のように

その顔は輝き

口は花のように微笑んでいた

エーイア

わーお、情感たっぷり!

きれいな歌で、オペラアリアみたいだね

触ったのは誰なんだ?

服の上から? どこを触ったんだ?

(スルー)

これだけで独立した歌曲といってもいいぐらいだね。

乙女の美しさがそのまま伝わってくるようです

この曲の静けさを感じさせる雰囲気に比べると、次の曲はテンポの速い部分があってノリノリ(笑)。

「私の心はため息でいぱい」という曲。今にも爆発しそうな恋の歌ですよ

バリトンがかなり深刻な雰囲気で、ゆったりと歌い出します。
私の心はため息ばかり
あなたの美しさに焦がれている

哀れな私

その美しさが私を傷つける

朗々と歌い上げるバリトン&男性合唱に、女声合唱が早口で合いの手を入れます。
マンダ リエト(※意味不明)

マンダ リエト

私の恋人は来ない

もう一度、バリトンのゆったり絶唱が始まります。
あなたの目は輝く

太陽の光のように

稲妻の輝きのように

闇を照らす その輝きのように

また茶々を入れるような、早口の合いの手。
マンダ リエト

マンダ リエト

私の恋人は来ない

このパターンが繰り返されますが……
神よ 神々よ

叶えたまえ

私が心に願ったことを……!

あの子の処女の絆は、私がほどいてやるのだ!!
マンダ リエト

マンダ リエト

私の恋人は来ない

どんな大事な話が待っているのかと思いきや……
ラストは思いっきりエロだったな
「マンダ リエト」の意味は分からないの?
「カルミナ・ブラーナ」の詩歌が成立したのは、11~12世紀。

日本の「梁塵秘抄」に例える人もいるんだよ。

とにかく古い時代なので、意味が解明されていない言葉もあるんだね

「赤いブラウスの乙女」は44.39~。

ここでもキャスリーン・バトルさんの美声をご堪能ください。

「私の心はため息でいっぱい」は46.20~。

バリトンと合唱の、力強い掛け合いが面白いです。

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