第3話 不穏、だけど優美な序曲

文字数 651文字

オペラ『ファウスト』の初演は1859年、パリのリリック座です。
最初は地味だったようですが、その後、華やかに改変。

グノーは有名作曲家になっても、他人の助言を素直に受け入れるタイプだったようです。これが良かったんでしょう。『ファウスト』はぐっと豪華になり、大劇場オペラ座で上演され、それまでにない大ヒットとなりました。


ちなみにこれが、オペラ座上演時のポスターだよ↓

ん? 上にいる女性は糸をつむいでる?
右側に変なポーズのヤツがいるぞ
そうそう、右側がメフィストだね。そして左側が、悪魔に導かれるファウストってわけ
それでは序曲が始まります。

シャルル・フランソワ・グノー作曲の『ファウスト』、行ってみましょー♪

劇的なへ短調で始まる序曲。

だけどグノーの音楽の特徴は、何より軽やかさや優しさにあります。この序曲も間もなく明るい曲調に。ヴァイオリンと木管楽器が美しい旋律を奏でます。


こちらの動画では、途中からファウスト博士の研究室の様子が描写されています。

はい。1985年、ウィーン国立歌劇場の動画でした!

何だか不気味な人間が踊ってたぞ?
あれは博士が作り出した人造人間(ホムンクルス)だよ
確かに不気味だったね。もしかしてこれはゲーテの原作にあるシーン?
まさにそう! ゲーテの原作のエピソードは、オペラでは大半が削られていますが、ここでは演出の一つとして取り入れられたんだね。


ホムンクルスが生命を吹き込まれるところから優美なメロディーが始まっていますが、序曲の中でも有名な部分です。このメロディーは後ほどまた登場しますよ~

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色