第18話 マルグリートの嘆き
文字数 1,493文字
第4幕 第1場
ファウストと結ばれてから、早1年。
マルグリートは自宅の部屋で一人寂しく、糸をつむいでいます。
外では娘たちの笑い声。マルグリートの孤独を引き立てます。
外にいる娘たちが、マルグリートを馬鹿にし笑っています。
ファウストを思い出し、ますます悲嘆に暮れてしまうマルグリート。
顔を覆って泣くマルグリート。
第2場
シーベルがやってきます。
涙を拭いて迎え入れるマルグリート。
いたわるように、マルグリートの手を取るシーベル。
優しさいっぱい、シーベルのアリア。マルグリートの苦境に救いの手を差し伸べるシーンということもあり、いっそう心に沁みます。
何があっても愛を失わないシーベル。19世紀の人々に少なからぬ道徳心、向上心を植え付ける役割を果たしたのではないでしょうか。
こちらの動画のように、すでに赤ちゃんが生まれている設定も多いようです(この後の展開を考えると、その方が合理的かも)。