第1話 いきなり悪魔の登場です

文字数 1,753文字

ねえ、第二弾をやるってホント?

今さら?

ホントだよな。作者、一年以上もこのサイトを放置してきたくせに

そうです。ふてぶてしくて申し訳ありません(作者より)

前作で語り切れなかったこともたくさん。なので大目に見てやってくださいね(笑)。


そしてあれから、このサイトの皆様の中にもオペラファンの方がいらっしゃることが判明。語るならもっときちんと語らないと……ということで続編突入となりました!

第二弾の予告はされていたもんね
でもさ。

このサイトの人にとって、オペラを知る意味はあんの?

それはあると思うんだなぁ(笑)。

エッセイでも文学でも、オペラの引用って意外と多いよ。スノッブな人たちがさらりと知識を披露してるの、見たことあるでしょ?

あるある! オレには教養があるぜって言わんばかりのやつ
こっちが知らないと何となく引け目を感じちゃうんだよね
そんな時、少し知っておくだけで余計な劣等感を抱かずに済むという効果はあるんじゃない?
オペラ嫌いの人っていうのもいるらしいな
そういう人は、もしかしたら毒気にやられてしまったのかもね。他のジャンルの音楽だったら、わざわざ嫌いと公言するなんてあり得ないこと。それだけオペラって権威主義的なところがあります。

でもそんな理由でオペラ鑑賞を諦めてしまうなんて、もったいない!

ウサギもまだまだではありますが、知れば知るほど楽しい世界だと感じています。

少なくともこの作品は「お勉強」ではありません。エンタメ第一で行きますよ〜

※ちなみに前作をご覧になっていない皆様、こちらのシーズン2からでも大丈夫です!(作者より)
さてさてシーズン2の最初を飾るのは、何と「オペラ史上最大のヒット作」と言われる作品!

最大のヒット作?

『カルメン』だって言ってなかった?

シーズン1でそういう話だったよね?
そうそう。でも、それは現在の話。

今は娯楽のコンテンツが多いから、そもそもオペラを見る(聴く)人が少数派なんだよ。


オペラの全盛期は19世紀でしょ。だから19世紀に最も頻繁に上演されたのが、史上最大のヒット作というわけ。で、それは『カルメン』じゃない……

もったいぶるなあ。史上人気ナンバーワンは何だよ?
きっと、みんなが知ってる作曲家でしょ?

モーツァルトかな。それとも……

ドラムロール行っちゃおう。

ドゥルルル………

(クッキーちゃんありがとう)

ジャジャ~ン!


グノー作曲『ファウスト』でーす

……ん?
……

グノーって誰だっけ?

小学校の音楽室の肖像画にもなかったよね。

バッハとかべートーヴェンみたいなメジャーどころじゃないの?

やだなあ二人とも、グノーといえばフランス音楽界の大家だってば!

確かに日本ではそんなに知名度が高くないかもしれないけど、クラシックファンの中にはグノーの優美な音楽が好きっていう人も多いんだよ

う~ん、いまいちイメージが湧かないけど、オペラが大人気だった19世紀にヒットしたなら、それなりの理由がありそうだね。

その『ファウスト』とやらは、どの辺が面白いのかな

オペラ『ファウスト』は、音楽も物語ももちろん魅力的。そして19世紀のキリスト教の価値観を反映しているから、当時の人々に受け入れられやすかったのかも。


でもここで取り上げることにした最大の理由は、こいつ↓が出てくること!

ハーッハッハ(笑)。

オレ様は悪魔の化身メフィストフェレス、略してメフィスト。『ファウスト』のメインキャラの一人であるぞ。

皆のもの、今ここで覚えてくれたまえ

げげっ。

……こいつは何⁉

キャラ濃過ぎ。

……っていうか、人間じゃねえのか⁉

いや~、彼の名を冠した有名文学賞もあることからして、『ファウスト』をご紹介すればこのサイトの皆様に関心を持ってもらえるんじゃないかという、ここの作者の邪な思惑があるわけです(笑)
こりゃまた、メフィスト的っていうか、分かりやすいな
あの文学賞は、それほどのインパクトを求めているっていうことだね
悪魔メフィストも、彼を呼んでしまう老博士ファウストも、古くからドイツで語り継がれてきた伝説だよ。


ちなみにファウストという人物は実在したらしいです。何でも錬金術で失敗して爆死したとか……

何、そいつ⁉ 気違いだな
その伝説を有名にしたのが、ドイツの大文豪ゲーテの戯曲『ファウスト』です。

というわけで、次回はそれについて語りま~す

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