バスケットゴール

文字数 1,520文字

「 少子化とは言ってもそれにはさすがに国民の労働の権利を奪い安い給与において現状の大半は非正規雇用の労働力とは言っても。男女雇用機会均等法の均等な機会及び待遇の確保を、女性のみ 」

悲鳴みたいな野党女性党首の質疑が行われる。

「 出産適齢期女性の段階的一般企業間に就職制限を行う法案を通そうなんてものはそもそも言語道断であって私は反対です 」

議長は呼んだ

「 友世 文史総理大臣 」

「 質問にある雇用全般において性別の理由において差別の禁止の根拠となる法案5条ないし6条ですが。代わりは男性の給与倍増を目指し努力いたしまして少子化対策の為、粛々と存じます 」

議長は女性党首の名を再び言う。

「 議長!!この答弁は受け答えになっていません!! 」

女性党首は立って言う。

「 総理の内閣不信任案を表明いたします 」

『 内閣不信任案とは衆議院に提出されたのち議会で可決された場合は10日以内に内閣総辞職もしくは衆議院解散は行われる 』

次の法案提出での出来事

友世の提出したものは日本鎖国法案だった。

友世の勝算は衆議院で予算を伴っている法案のため賛成者50人、可決には3分の2の可決は必要が与党の密室政治と党の討議拘束にかけている。

しかし友世は誰にも気づかれない程に軽く笑い微笑んでいて。

友世の本音はすでに紫乃との取り決めが行われている。


可能が見ているとは別に紫乃はバスケットゴールに向かってボールは見事な程正確にネットに入るしかしそれが極薄く黒い炎でないボールを覆う程度のチェンバーの物理抵抗を利用するゴールではあって。

「 ずるだわ 」

「 そう、あなたもエネルギーを使えるといいわね 」

可能は忘れてはいない。

「 どうして月葉を殺したのよ 」

紫乃は答えた。

「 あなたがさらに肉体を増強させる要素だもの 」 

「 それだけではないわ。あたしは、、、生きるために人を殺さなきゃならなかった 」

紫乃の生きる世界であった。「 私の部下の事?誰かが傷ついたわけではないのよ。彼らはすでに御用足し。家族からも離れ見放された人間たちの集まりだったわ 」

「 それよりあなた沙に警察署で殺られているフランス国境警備隊の連中の方が余程、正義の人たちだわ 」

紫乃が言った。

「 スリープログラムに紛れているあなたの人工頭脳コピーによって既に世界中のあらゆるトップの業界の人間の意識を読む補足脳だっけ。この地球へ張り巡らせているぐるっと周る衛星の中へ意識(**)データは現在にも蓄積されてるわ 」

「 なんのためよ?この世界はあんたのおもちゃじゃないのよ 」

紫乃は再びバスケコート中心ライン線に立ちながらひざを折り曲げて目の前へ前傾姿勢になり走る「 バンバン 」っとボールをコートへ打ちながら軽いスピードでゴールポールへ向かった。

金色で紫乃の腰までありホワイトに近い薄紫のリボンで括られ纏められている髪の毛は激しく揺れて。

今度は黒い襞を微かにもまとわずゴールポールの前での体を沈み込んだ後305センチメートルをいかんともせず無理矢理バスケリングへダンクシュートしバスケリングはそのボールを軽い音を立て飲み込み紫乃の豊かな髪が大きく中へ舞い汗こそかかないものの芸術のような姿でのシュート。

紫乃は再び向き直り。

「 それが個人を姿勢や歩き方のみで個人を特定タグ付けする本来のDARPA( ダーパ )の目的の一つである。それだけが目的では無いようね 」

DARPAとは米国国防総省高等研究計画局であり1957年に設立されARPA( アーパ )組織時にはARPANETと言われるインターネットの全地球測位システムの原型で元になったGPSを開発した組織

やや紫乃はその高い身長から斜に構え横目で可能を見つめ続ける。


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登場人物紹介

バイオ( 紫乃 早男 )自衛隊のクローン兵士開発被験者

紫乃 音( 紫乃 早男の娘 )アメリカ陸軍特殊部隊将校

月葉 甲斐 生物研究の野心を権力へ売った男

沙 可能( サンド メイ ) 中国国営企業国際憑依グループの仕事では鬼『 霊を扱う 』 

友世 文史 最大与党大手派閥の大臣

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