月葉

「　そうか、沙は無事か　」

「　ではフランスに働きかけて　」

「　それが。すでに逃亡を図っていて、、、あの　」


可能

「　死ね　」

次には取り調べの警官は頭からひしゃげそして体全体が床に押しつぶされ一体化する。



警察署内

周りの白人の警官が構わず。

その押し潰れた同僚を見ていても３人は廊下でたたずみぼそぼそと独り言をいっている可能に戸惑っている。

欧米白人から見て。可能の年齢はすでに成人しているがその借りて着ている蛍光色のパーカー姿に少女に見えた事により銃を構えることなく。

それでも彼女に近寄ろうとした。

「　君、これはいったい誰が？　」

同僚の姿の無残な姿を見たが人間わざとは思えずマシンガンは向けなかった。それは人生の最後に言った言葉だった。

彼女が暗くうつむき独り言をいい続けた。

天井のライトがその体の二つに千切れていく男の血液を被って暗闇の廊下へ。

可能はこんこんと眠った後での警察署内の廊下は天井もドアも人だった肉片の骨に筋肉のかけらで飾られた。

可能は夢で育てられた祖母に質問された自分が５，６才の姿で抱えながら「　幸せだったかい？　」祖母はすでに過去に他界している。

これは自分から自分への言葉だろうということは分かっていた。

１５７ｃｍというこの国では小柄に入る可能が建物から出る。

外は雨でも国柄、傘をさすのは観光に来ていた人達だけでそれ以外は平然として歩いているその中に沙　可能はまぎれる。

可能にしゃべりかける人物がいた。

『　月葉　甲斐　』だった。

可能の夢を知っている訳では無いのかもしれないが。「　幸せだったかい　」と喋りかけ。

可能はすでに気が付いていた。

まだ国際憑依グループのバックアップは受けており。

それでも彼の考えている事を読もうとはしても何も感じ取れ無かった。

月葉が困ったような顔に眼鏡から見る目で。

「　来るかい？内のセーフハウス（　避難所　）に？　」

可能はただうつむき顔をコクンと軽く頭を縦に振った。