中国スマートシティ

文字数 1,014文字

勝った中国、敗北した米国という構図は明確になった。

人工ブラックホールエネルギーの抽出があり平和利用を掲げさえすれば。

5年間

アメリカはもはやズタズタにすら追いやられたインターネットは恒久的に壊滅した。SNSからネットを基盤としたビジネスは壊滅しその上に君臨するハードウエアでさえネット網が寸断されたままではただの箱にすぎなかった。

さらに5年後

ミルクティーをがぶ飲みする女性がいる。

沙 可能『 サンド メイ 』は甘党ではなく中国古来からイギリスに伝わってできたことにこだわりをもつ。

しかし喫茶店で飲んでいるのは日本製のロイヤルミルクティーだったが。

その前の席にいる男達をなんとなく眺めていつつ( 霊の世界で彼女が )男達へ諜報活動を行う。

いわゆる平行世界( パラレルワールド )ですら中国ではごく当たり前の手段として使われている。

― さて ―

マチという喫茶店から会計は

既に自国内で構築された阿里云『 アリユン 』というクラウドから顔認証で選別・審査され。デジタルバンク( サイバー銀行 )から引き落とされている。彼女にはより評価ランクの高い信用度AAAクラス以上の為、国内では5,000人民元( 10万円 )程度は無料で飲み食いできた。


舗装されつくした道路。厳重な今では監視カメラとは違い100m上空から見えない ―点 ― に近い距離にいる。超距離視点カメラドローンが配置されそれこそ監視されている。

「 ― あなた、、、ふっ。殺されてもしょうがない立場にいる  ― 」

メイは無人運転タクシーの中で確実に意識に響いた。

黒縁の眼鏡をかけ髪を頭頂部左右の巻き髪状態でくくられているメイが肩を淡いベージュ色のジャケットごと、びくっと驚きを隠さずにしかも鳥肌が立つほどに明徴な声

思わず声がうわずりいう。

「 当局?! 」

「 ― それは語弊がある。俺はとある探偵なのさ ― 」

「 そんなはずがない、、、あたしの鬼( 意識上を見て操る技術 )がフィールド・ハッキングされるなんてのは 」

メイが意識を閉ざし様子を見た。そして、同時に打診を打つ 自分の現所属する国営企業国際憑依グループに ― 警告Aクラス ―


今では世界の市場経済はアメリカから中国にシフト

なにせ人間には原子力発電以上のエネルギー効率を持った。

ブラックホール回転領域に光速以上に空間を引き込む力を利用しそのエネルギーを取り出すことに成功し入れ込む力よりもエネルギーを取り出せた。

沙 可能


ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

バイオ( 紫乃 早男 )自衛隊のクローン兵士開発被験者

紫乃 音( 紫乃 早男の娘 )アメリカ陸軍特殊部隊将校

月葉 甲斐 生物研究の野心を権力へ売った男

沙 可能( サンド メイ ) 中国国営企業国際憑依グループの仕事では鬼『 霊を扱う 』 

友世 文史 最大与党大手派閥の大臣

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み