シノ( 紫乃 )

文字数 749文字

バイオソルジャ―を10体は倒した。

それでも

片腕をもがれている兵士の血止めを行い痛み止めは打った。

広場へ向かう訳でもなく。その場で連絡を行う。

「 殺しまくれたかい? 」

「 いや。こちらは1名、腕を負傷。もぎ取られた。応援頼む 」

「 見えていた。10分いや5分でDrチャーターヘリは迎える 」

「 それより化け物どもへの回避行動の支援頼む。助かりたい、私も 」


3体ほどのバイオソルジャ―がさらにヘリはヒュンヒュンと鳴り。

近づいた。

消音効果によって空気を裂く音は消されていた。

闘いによってさらに血は流れた。あくまでその血はバイオソルジャ―のものだが。

ヘリは農村の屋根の瓦をはじき飛ばし。

農耕路道に柔らかく着いた。バイオの死体の中でヘリから医療スタッフとは別の人間が降りた。

「 シノ、、、 ( 紫乃 ) 」

「 相変わらず。人を殺したそうな顔をしてやがる 」

すべてを見下した視線。

パターンデザートデジタル迷彩が跳び去っていく風にたなびく。

救助ヘリと支援ではないがその場すべてを焼き払う為のボーイングB-52ストラトフォートレス爆撃機が上空にいた。

なぜ。

地域一帯を絨毯爆撃しないのか?

この兵士たちの特殊な作戦任務の性質があった。

新兵器と怪物バイオとの戦闘力の比較。

エネルギーをともなった超人兵士はまさに世界最強のもののアメリカ兵器であり。

そのための実験として対人ソルジャ―バイオを。日本へ生物研究ではトップを走る企業から天才である月葉へクローン概念を渡す代わりに日本を戦争舞台へ。

莫大な金の研究費を渡す代わりに日本をバトル生物実験場にしたてることに同意し日本人としてのプライドも誇りも売った。

そのとき月葉は「 日本を売ったわけじゃねえ 」

そして。

日本の可能性を試してるだけだ。勘違いすんじゃねえ。

と言っていたが。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

バイオ( 紫乃 早男 )自衛隊のクローン兵士開発被験者

紫乃 音( 紫乃 早男の娘 )アメリカ陸軍特殊部隊将校

月葉 甲斐 生物研究の野心を権力へ売った男

沙 可能( サンド メイ ) 中国国営企業国際憑依グループの仕事では鬼『 霊を扱う 』 

友世 文史 最大与党大手派閥の大臣

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み