第17話 テロ勃発!
文字数 1,449文字
NL州内で同時に三件の爆発が起こった。
自立保守党本部、駅前第三ビル、NL州立特別病院。
自立保守党の本部は大混乱となった。食堂が爆破された。ただ夕食前だったため食事をしている議員もなく、大きな爆発の割には怪我人もなく被害は少なくて済んだ。
駅前第三ビルは地下駐車場での爆発だ。車が三台が爆破され飛んできた破片で三人がけがを負った。
NL州立特別病院では待合室の椅子の下で爆発して三人が死亡、十数名がけがをした。
メディアもトップニュースで報道していた。世界中に激震が走る。憶測は憶測を呼び民進平和党の仕業とか、中東のテロ組織の犯行だとか、身内に危害が及ばない限り、人々の関心を誘い続けた。
「この三か所で共通点はないか調べろ!」
市警のボスのジョージが叫んだ。ジョージはテロを未然に防げなかったことに苛立っていた。
マイクたちはあわただしく動いていた。電話も鳴りっぱなしだ。
「この三角形の中心......怪しいな。手がかりを見つけて来い!」
市警察が爆破のあった三か所に向かって分散するので三か所の中心のバンシティ銀行の強盗が目的ではないかと推測しジョージたちは目星をつけて動き出してもいた。
SIDの本部でもチームのみんながモニターを見上げながら状況を把握しようとしていた。
「俺たちも行くぞ」
ケインが叫んだ。
SIDのチームも三か所に分かれて向かおうとした時、ケインの携帯電話が鳴った。
『シャロンよ。今の状況は分かっているわ。ただ、NL州立特別病院が怪しいわ。これは爆破でのテロが目的じゃない』
『どういうことだ』
ケインが聞いた。
『わからないけど、そう思うの。それとレイチェルはどこにいったの?』
『自分から姿を消したよ』
『そ、そうなんだ』
電話が切れた。
『シャロン......』
俺たちはNL州立特別病院に向かうぞ!
ケインはシャロンの直感を信じることにした。
ケインの想像以上にNL州立特別病院は燃えていた。一部壁が崩れていた。
「これはひどいな」
ステュアートが立ち入り禁止黄色いのテープをくぐり中へ入って行った。
「C-四だな。量が少ないが雷管の破片がある」
スティーブンが言った。
「誰かが起爆スイッチを使って爆破させた。三か所は同じ周波数にセットされたC-四爆弾だ」
ただ、テロにしては爆薬が少なすぎる。スティーブンは違和感を感じた。
「なんてことなの」
マリアが天を仰いだ時、若い男が、走り寄って来た。
「おう、どうした?創一郎じゃないか」
スティーブンが声をかけた。
「そうか、隣は君の製薬会社だったな」
「ああ、気になって様子を伺いに来たよ。しかしひどいな。被害はどうな感じだい?」
「ああ、悲惨だよ。あとは俺たちに任せてくれ」
「そうだな。そうするよ。ところでシャロンはいないかい?」
創一郎はシャロンがここにいるかもしれないと思っていた。
「少し身を隠しているんだ」
「やはりな。留守電には入ってはいたが、なぜ?」
「狙われているかもしれない......」
「誰に?」
「わからないんだ。創一郎も気をつけろよ」
「ああ。そうするが......」
創一郎にはわからないことだらけだ。毎日、心配ばかりしている。こんなことが続けば二人の距離が離れて行く気がしていた。過去の出来事は二人の絆になっているはずだった。しかし、シャロンの仕事が創一郎を悩ませる。シャロンが特別捜査官としての生きる道。生きてる証。それが今は二人の間を邪魔をしているように感じるのは悲しすぎた。
どこで何をしている……。
自立保守党本部、駅前第三ビル、NL州立特別病院。
自立保守党の本部は大混乱となった。食堂が爆破された。ただ夕食前だったため食事をしている議員もなく、大きな爆発の割には怪我人もなく被害は少なくて済んだ。
駅前第三ビルは地下駐車場での爆発だ。車が三台が爆破され飛んできた破片で三人がけがを負った。
NL州立特別病院では待合室の椅子の下で爆発して三人が死亡、十数名がけがをした。
メディアもトップニュースで報道していた。世界中に激震が走る。憶測は憶測を呼び民進平和党の仕業とか、中東のテロ組織の犯行だとか、身内に危害が及ばない限り、人々の関心を誘い続けた。
「この三か所で共通点はないか調べろ!」
市警のボスのジョージが叫んだ。ジョージはテロを未然に防げなかったことに苛立っていた。
マイクたちはあわただしく動いていた。電話も鳴りっぱなしだ。
「この三角形の中心......怪しいな。手がかりを見つけて来い!」
市警察が爆破のあった三か所に向かって分散するので三か所の中心のバンシティ銀行の強盗が目的ではないかと推測しジョージたちは目星をつけて動き出してもいた。
SIDの本部でもチームのみんながモニターを見上げながら状況を把握しようとしていた。
「俺たちも行くぞ」
ケインが叫んだ。
SIDのチームも三か所に分かれて向かおうとした時、ケインの携帯電話が鳴った。
『シャロンよ。今の状況は分かっているわ。ただ、NL州立特別病院が怪しいわ。これは爆破でのテロが目的じゃない』
『どういうことだ』
ケインが聞いた。
『わからないけど、そう思うの。それとレイチェルはどこにいったの?』
『自分から姿を消したよ』
『そ、そうなんだ』
電話が切れた。
『シャロン......』
俺たちはNL州立特別病院に向かうぞ!
ケインはシャロンの直感を信じることにした。
ケインの想像以上にNL州立特別病院は燃えていた。一部壁が崩れていた。
「これはひどいな」
ステュアートが立ち入り禁止黄色いのテープをくぐり中へ入って行った。
「C-四だな。量が少ないが雷管の破片がある」
スティーブンが言った。
「誰かが起爆スイッチを使って爆破させた。三か所は同じ周波数にセットされたC-四爆弾だ」
ただ、テロにしては爆薬が少なすぎる。スティーブンは違和感を感じた。
「なんてことなの」
マリアが天を仰いだ時、若い男が、走り寄って来た。
「おう、どうした?創一郎じゃないか」
スティーブンが声をかけた。
「そうか、隣は君の製薬会社だったな」
「ああ、気になって様子を伺いに来たよ。しかしひどいな。被害はどうな感じだい?」
「ああ、悲惨だよ。あとは俺たちに任せてくれ」
「そうだな。そうするよ。ところでシャロンはいないかい?」
創一郎はシャロンがここにいるかもしれないと思っていた。
「少し身を隠しているんだ」
「やはりな。留守電には入ってはいたが、なぜ?」
「狙われているかもしれない......」
「誰に?」
「わからないんだ。創一郎も気をつけろよ」
「ああ。そうするが......」
創一郎にはわからないことだらけだ。毎日、心配ばかりしている。こんなことが続けば二人の距離が離れて行く気がしていた。過去の出来事は二人の絆になっているはずだった。しかし、シャロンの仕事が創一郎を悩ませる。シャロンが特別捜査官としての生きる道。生きてる証。それが今は二人の間を邪魔をしているように感じるのは悲しすぎた。
どこで何をしている……。