第5話:NEC株買いとPC-8001登場

文字数 1,523文字

 その後、新発売されると、マニアやプロがTK80のメリットに気付いた、そのため、日本電気側の想定とは異なりTK-80は、プログラマだけでなく、想像以上に探究心旺盛なアマチュア達の興味ひいた。こうしてTK80を個人で単体のコンピュータとして使ってみようと思う人々などに購入されることになった。購入層がNECの想定以上に広がり、当初の想定していた販売数の10倍以上も売れ、会社側も喜んだ。

 1977年が明けると1月20日、刀根の奥さんの幸子さんが体調が悪いと言うので近くの産婦人科を受診すると妊娠が判明した、そして、出産予定日が1977年7月1日と告げられた。その話を奥さんの実家、室岡家に電話すると喜んでくれた。その後、刀根の実家に電話するとお母さんが、特に喜んでくれ、奥さんの体に気をつけるようにねと言われた。

 この年、青酸入りコーラ、チョコレートを電話ボックスなどに置く事件が起きた。6月28日、刀根は奥さんをタクシーに乗せて近くの病院に入院させた。その後、7月1日の朝、男子誕生の連絡が入り出かけると奥さんの横に息子がいて可愛い顔していた。その後、長男の名前を刀根紳一を名付けた。そして、刀根幸子さんは実家に帰り両親と食堂のアルバイト女性に赤ちゃんの面倒を見てもらった。

 9月20日、イギリスの人気グループ、ベイ・シティ・ローラーズが去年に引き続き2度目の来日をした。そして、日本武道館で公演をし、10月17日には大阪公演を「ラサ国際スケートリンク」で開いた。その時、観客の内3人が負傷、44人が失神する騒動が起きた。1977年11月25日の朝、証券会社の担当者から刀根達男に電話が入った。

 そして、NEC株の気配値が170円と安いと言われた。それを聞き2万5千株の成り行き買い注文を出すと425万円で買え口座残金が560万円となった。その電話を終えると今後、日本にも本格的なマイコンブームがやってくると刀根が予感した。1978年が明けると3月20日、初の国産発電用原子炉「ふげん」が臨界に達し3月29日に日本で始めて原発からの送電が開始された。

 10月16日、青木功、ゴルフ世界マッチプレー選手権で優勝し、日本男子初の海外戦を制覇した。1979年が明けると1月17日、国際石油資本「メジャー」が対日原油供給の削減を通告し、第2次オイルショックが起こった。3月14日、航空機疑惑で日商岩井の2幹部逮捕され、4月2日、海部・前副社長が逮捕された。5月9日、日本電気がPC-8001というパソコンを発表した。

その後、PC‐8001は、評判となりベストセラーとなった。7月1日、ソニーが「ウォークマン」を新発売した。その後、発売以来1億6千万台という驚異的ベストセラーになった。7月11日、東名高速日本坂トンネルで大規模な玉突き衝突が起きた。その結果、トンネル内に置き去りの車173台が延焼し7人が死亡した。

 この年、インベーダーゲームが喫茶店の机に組み込まれて多くの若者が夢中になり大流行となった。その後、刀根達男もNECパソコン、PC8001の現物を見に秋葉原に出かけ試してみた。するとその機能の高さに感激してモニターとプリンターも一緒に合計35万円で購入した。その後、コンピュータ言語、BASICを勉強した。

 1980年代になり1月12日、刀根の奥さんの幸子さんが体調が悪いと言うので近くの産婦人科を受診した。すると妊娠が判明し、出産予定日が7月8日と告げられた。4月1日、大塚製薬「ポカリスエット」新発売されスポーツドリンクの先駆けとなった。7月5日、刀根達男が奥さんをタクシーに乗せ病院に入院させた。7月8日の朝、男子誕生の連絡が入った。
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