第２１話：京アニ事件とゴーン前会長の逃亡

　２０１７年２月１３日、北朝鮮のトップ・金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄にあたる金正男氏がマレーシアのクアラルンプール国際空港で殺害された。その後、北朝鮮工作員らが関与したと報道された。１０月１日、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのホテルの３２階から野外コンサート会場が銃撃され５８人が死亡するアメリカ史上最悪の銃乱射事件が発生した。

　１１月１１日、アメリカを除く環太平洋経済連携協定「ＴＰＰ」参加１１カ国が大筋で合意した。２０１８年が明け、１月１８日の朝、証券会社の担当者から刀根紳一と刀根次男に電話が入りキーエンスの気配値が７１９９０円と高いと言われた。そこでキーエンス株、全株の成り行き売り注文を出した。すると、キーエンス株の保有中に２倍の株式分割をしていたので株数が２倍になっていた。

　そのため、売却後の税引き後利益が１２０２０万円となり残金が１５７０４万円となった。それを聞いて喜んで、その週の休みの日の晩、２人は、横浜中華街へ行って美味しい料理を食べて祝杯を挙げた。６月１２日、アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による史上初の米朝首脳会談が企画された。その会談の場所は、シンガポールのセントーサ島に決まった。

　会談後の共同声明では、北朝鮮が朝鮮半島の「完全な非核化」に向け努力することを声明を出した。７月６日、九州や中国の８府県に大雨特別警報が出た。「数十年に一度」の大雨が広範囲で降り続き、西日本を中心に土砂災害や河川の氾濫が発生した。雨は７日以降も続き、死者２２０人と最悪の豪雨災害となった。

　２０１９年が明け、３月６日、日産自動車のゴーン前会長が会社法違反「特別背任」の罪で起訴された。この事件でゴーン前会長は東京地裁に保釈保証金１０億円を納付し東京拘置所から保釈された。５月２６日、北海道で３９.５℃を始め、各地で激しい暑さになった。これは、上空に暖かい空気が入り込んだ影響で、全国各地で猛暑日「気温３５℃以上」の報告が相次いだ。

　北海道佐呂間町では３９.５℃で５月の全国の最高気温を更新。２０１９年６月４日の朝、証券会社の担当者から刀根紳一と刀根次男に電話が入りキーエンスの気配値が５９０００円と安いと言われた。それを聞き、刀根紳一と刀根次男は、千株ずつ成り行き買い注文を出すと５９００万円で買え残金が９８０４万円となった。７月１８日、京都市のアニメ制作会社「京都アニメーション」の第１スタジオが放火され３６人が死亡。

　１０月９日、リチウムイオン電池を開発した吉野彰氏にノーベル化学賞が与えられた。１０月２２日、天皇陛下が即位を宣言された。１０月３１日、沖縄・首里城で火災が発生し首里城の正殿、北殿、南殿・番所などが全焼した。１１月１日、東京オリンピック、マラソン・競歩は札幌で開催することが決定した。１２月４日、中村哲医師、アフガニスタン東部ジャララバードで銃撃され死亡した。

　１２月３１日、ゴーン被告が保釈条件で海外渡航が禁じられていたにもかかわらず、国籍を持つレバノンに逃亡した。２０２０年が明けると１月１６日、新型ウイルス感染症の感染者が日本において初めて確認された。１月２０日に横浜港を出港したクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス「ＤＰ号」の乗客で１月２５日に香港で下船した８０代男性が新型ウイルス感染症に罹患していたことが２月１日確認された。

　１月２９日、新型ウイルスの主な感染エリアとなっている中国・武漢市の封鎖が行われた。その際、現地に取り残されていた日本人の民間チャーター便での帰国が開始された。２月１日、クルーズ船ＤＰ号が那覇港寄港時に検疫を受けたＤＰ号船員乗客に対し２月３日に再度、横浜港で検疫を実施した。同日夜から検疫官がクルーズ船の中に入り船員乗客の健康状態を確認した。