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文字数 261文字
心の中の棘が疼く
僕の心はいくつもあって
いつも何処かで喧嘩したり
慰め合って今日を作る
誰かに話したことが
ブーメランのように返る
何かが弾けて
何かが出来上がる
そんな繰り返しの中で
今の僕がいる
疼いてる時にだけ
繋がりを感じていて
役割を終えた何かが
また弾けて消えた
今までそうやって僕の中で
どれだけの僕が消えていったのだろう
でもそのたび少しずつ
僕は昨日の僕より
強くなれた気がする
傷つくのは怖いし痛いけど
誰かが泣くのはもっと嫌だから
僕の中の何かが
弾けてなくなることで
その誰かの笑顔が見られるのなら
僕はまた新しい僕になって
昨日の僕より
強くなる