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文字数 264文字
遅刻しそうと走っていると
ちょうどいいタイミングでバスが来た
たった一区間だけど飛び乗る
なんとかギリギリでいつもと同じ
時間の流れに乗ることができた
勿体無いと捉えることも
時間を買ったと捉えることも
人それぞれだけど
誰かに言わせれば今日の僕はとりあえず
運がいいから良いことありそうだと
いい気分を買い取ったのかもしれない
それが満員電車の洗礼を受けることになっても
僕の気分はいい方に残って
その後に広がる普通という日常の後の
帰り道に流れ星ひとつ見れただけで
今日はいい日だったと言えてしまう
あっち側とこっち側
明日の僕はどちらの扉を開けるのだろうか