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文字数 313文字



歪んだ道だとしても
間違いかどうかなんて
その人が歩かなければ
わからないこともある
愛する人が丁寧に舗装した
整った道でさえも
誰かにとっては歩きにくければ
正しいかどうかもわからない
僕らの道は僕らにしか
本当の価値はわからない
隣の人から見て良い道だとしても
花の匂いだけで酔ってしまう僕には
この道は苦痛でしかなくて
膝まで浸かってしまうほどの
悪路くらいが自分のペースで
ゆっくり一歩ずつ歩けるから
少し遠回りでも良いから
本当はこのまま歩いていたい
でもそんなことは簡単じゃなくて
才能もしがらみもお金も
自由と体力を奪っていく
本音と建前でできたこの道を
左右で違う靴を履いたまま
少しでも歩きやすさを探して
今日もまた見様見真似で前に進もう
僕の足に馴染むまで

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