２２

喉が渇わきを感じて
見つけた自販機に
好きな飲み物が見当たらなくて
もう少し頑張ろうと歩いた先に
もう一つの自販機を見つけて
やっぱり望んだものがなかったけど
妥協できるものがあったから
ここで買おうと立ち止まる
いよいよ手に入れる喜びの先に
待っていたものは
何かが間違えて出てきた
普段買わない甘すぎるドリンク
これから続く選択肢
諦めて飲もうか再度トライするのか
全部飲み切るのか飲めるだけで諦めるか
そうやって些細なことでも
僕らはその時々の取捨選択を
恐ろしいほどの数と
恐ろしいほどのスピードで
僕らの中を過ぎていく
どれを選ぶかで枝分かれして
幸か不幸か元の道に戻ったり
果てしなく遠くまで流されたりと
僕らを翻弄していくんだ
今日の僕のジャッジがこの先
どんな僕の未来を作るのだろうか
とりあえず新しい飲み物買って
これを誰かにあげてしまおう
その選択がもたらす答えを
いつか見られると楽しみながら