命を削る人

命を削る
ことについて
あなたは
何も語らないが
あなたを
見ていると
命を削る
ことについて
考えさせられます


あなたは
命を削って
生きている

どうか
休んで
下さい

あなたの
命を大切に
長く生きて欲しい


僕の願いを
口にできないのは
あなたが
命を粗末に
生きているのではなく
命を削って
生きているからです


休んだら
止まったら
消えてしまう

休んだら
止まったら
死んでしまう


あなたは
諦めている
のではなく
挑み続けている

僕はときどき
命を削る
あなたの料理を頂く

顔を強張らせて
暖簾をくぐり
食べ始めると
顔は緩んでいる

あなたが
楽しんでいるから
僕も
楽しくなります

病でなくとも
命を削る
生き方を
しなければ
あなたの
料理を頂く
資格はありませんね

今日
改めて
感じています

ごちそうさまでした