君がいること

文字数 214文字

君が
いることは
あたりまえだと
思っていた

君と
いることは
あたりまえだと
思っていたんだ


すぅっと
消えた

あまりに
見事なので
いままでが
一人芝居だった
気持ちになる


歯ブラシも
冷蔵庫の炭酸水も
ふたりで買ったビアグラスも
きれいさっぱり

僕は
ずっと
一人暮らしだったのだろうか


携帯の待ち受けで
何事もなかったように
大笑いする君

ほんとうに
存在したのか
自信がなくなる


君が
いないことが
あたりまえだと
思うようになるまで
君が
いることが
あたりまえだと
思っていた僕がいる
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