すぎる

文字数 162文字

好きすぎて
気が変になりそうは
何度かあったけど
嫌いすぎて
気が変になりそうは
はじめてだ

好きの
何倍も
しんどい

足音
咳払い

同じ空間に
いるということ

苗字の一文字を
聞いただけで
虫唾が走る

彼は
「き」で始まるのだが
「き」で始まる他人の名前でも
反応してしまう

あんなに
好きだったのに

だから
余計に
気が変になりそうだ

すぎるの
裏返しは
何倍もすぎる
らしい
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