開き直るとき

文字数 355文字

何を書いても
同じことを書いていることに
飽き飽きして
自分の限界を
感じていた

書き方を変えても
同じことを書いていることに
辟易して
自分の狭さを
感じていた

テーマを変えても
同じことを書いていることに
失笑して
自分の浅さを
感じていた


 だけど、
 書きたい
 ことが
 あるのは
 いいことじゃん

 天の声
 が耳元で囁く


ワンパターンと
言われても
古くさいと
言われても
いいと思った

芸がないと
笑われても
飽きたと
笑われても
いいと思った

僕は
僕の書きたいことを
書けばいい

僕には
書きたいことが
あるのだから

僕は
誰かに褒められたくて
書くのではなく
書きたいことを
書くのだ

角度や
書き方を
変えながら
同じものを見て
僕は書いている

変わるもの
ばかりではなく
変わらないもの
があってもいい

そんな風に
開き直れば
どんな声も
怖くない

僕は
僕の書きたいことを
書き続ける

ただ
それだけ
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