第1話 日本じゃない異世界

文字数 629文字

 突然だけど、私は多分、この世界の人間じゃないの。

 朝、目が覚めたら私が住んでた日本がローゼンブルグっていう国に代わっていて、びっくりしたわ。

 ここは、日本みたいだけど、なにか日本とはちがう世界だった。

 どうしてかというと、この世界の人たちはみんな、魔法を使えたからなの。

 だから、この世界では、電化製品の代わりに、魔力を流し込むと使える魔道具が普及していたわ。

 電気の代わりに魔法を使っているから、そこまで前の世界と生活は代わってはいなかった。

 むしろ、こっちの世界の方が文明は進んでいるのかもしれない。

 この国では、一番高い山にある塔から、魔力を国中に送信していて、その魔力を自由に使えるから、魔道具を使い放題に出来るの。

 送電線が無いと電気が送れなかった前の世界とは大違いだわ。

 自己紹介がまだだったね。

 私の名前はアンコっていいます。

 漢字で書くと杏子って書くんだよ。

 とりあえず、この世界で生き残るために、私は毎日の出来事や気づいたことを日記につけることにしたの。

 私はこの日記に、この世界で私が生きた証を書いていこうと決めた。

 ここは異世界だから、私はいつ死んでもおかしくないし、こういう日記を後で見返すと、結構色々な発見があるから、面白いと思ったからね。

 そういうわけで、ここから、私、アンコのローゼンブルグ冒険日記を始めることにした。

 ちなみに、私は、この世界ではアン・クオールと名乗っているの。

 その方がこの世界の住人みたいな名前だからね。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み