第22話 まがい物の女神
文字数 818文字
「ギィィィィィィィッ!!!」
私がバラキの身体をバラバラに切り刻んだ直後に、バラキの魔道獣は信じられないような金切り声をあげた。
そのまま魔道獣が、バラバラになったバラキの身体を全て喰らってしまったの。
そして、バラキの肉体を喰らった魔道獣が、どんどん人間のような姿へ変わっていった。
「嘘、でしょ!?」
なんで魔道獣のお前がそんな姿になるんだよ。
魔道獣は、裸の女性の姿になったの。
でも、その姿が、宮古様と瓜二つだったのよ!!
「ありがとう、アン・クオール。あなたのおかげでようやく宮古はあの男から解放されました」
嘘をつくな。お前は魔道獣だろうが!!!
でも、でも……
宮古様とまったく同じ声、同じ姿で、私に話しかけてきたから、私は困惑してしまったの。
「さあ、アン。私とこの世界を作り替えましょう。二人で理想の世界を作るの。ふふ、この身体を維持するには、まだ生体エネルギーが足りないみたい。少し待っていて」
そう言い残すと、魔道獣は走り出してしまった。
「ま、待て!!何をする気だ!!!」
私はすぐに追いかけようとしたけれど、負傷した足が痛くて、走ることができなかった。
「くっ。流石に折れているか。回復魔法で治すしかないけど……」
私は、残りの全ての魔力を使って、負傷した足に回復魔法をかけ続けた。
そして、なんとか歩ける程度まで回復してから、魔道獣を追いかけた。
王宮内では兵士たちが倒れていて、干からびたようになって動かなくなっていた。
どうやら魔道獣は、王宮内にいた兵士たちを片っ端から襲って生体エネルギーを奪っていったようね。
そして、王宮の外に出ると、生体エネルギーを奪い尽くした魔道獣が、羽根を生やした女神のような姿へと変化していた。
「うーん。まだ足りないわね。そうだ、あそこから魔力を貰えばいいんだわ。うふふ、アン。もう少しだけ待っていてね」
そのまま上空へと飛び立った魔道獣は、魔道炉へ向かい、魔力を直に吸収していった。
私がバラキの身体をバラバラに切り刻んだ直後に、バラキの魔道獣は信じられないような金切り声をあげた。
そのまま魔道獣が、バラバラになったバラキの身体を全て喰らってしまったの。
そして、バラキの肉体を喰らった魔道獣が、どんどん人間のような姿へ変わっていった。
「嘘、でしょ!?」
なんで魔道獣のお前がそんな姿になるんだよ。
魔道獣は、裸の女性の姿になったの。
でも、その姿が、宮古様と瓜二つだったのよ!!
「ありがとう、アン・クオール。あなたのおかげでようやく宮古はあの男から解放されました」
嘘をつくな。お前は魔道獣だろうが!!!
でも、でも……
宮古様とまったく同じ声、同じ姿で、私に話しかけてきたから、私は困惑してしまったの。
「さあ、アン。私とこの世界を作り替えましょう。二人で理想の世界を作るの。ふふ、この身体を維持するには、まだ生体エネルギーが足りないみたい。少し待っていて」
そう言い残すと、魔道獣は走り出してしまった。
「ま、待て!!何をする気だ!!!」
私はすぐに追いかけようとしたけれど、負傷した足が痛くて、走ることができなかった。
「くっ。流石に折れているか。回復魔法で治すしかないけど……」
私は、残りの全ての魔力を使って、負傷した足に回復魔法をかけ続けた。
そして、なんとか歩ける程度まで回復してから、魔道獣を追いかけた。
王宮内では兵士たちが倒れていて、干からびたようになって動かなくなっていた。
どうやら魔道獣は、王宮内にいた兵士たちを片っ端から襲って生体エネルギーを奪っていったようね。
そして、王宮の外に出ると、生体エネルギーを奪い尽くした魔道獣が、羽根を生やした女神のような姿へと変化していた。
「うーん。まだ足りないわね。そうだ、あそこから魔力を貰えばいいんだわ。うふふ、アン。もう少しだけ待っていてね」
そのまま上空へと飛び立った魔道獣は、魔道炉へ向かい、魔力を直に吸収していった。