Stand By Me

文字数 415文字

(オーティス・レディング)
夏の映画といえば、「火垂るの墓」「Stand By Me」を思い出す。

製作者が「泣け」という場面で必ず泣く自分としては、今から思えば泣くのもパワーが要ることだった…


感情があること、それはすごいパワーのようだ。怒り、憎しみ、悔しさ、感動…


「感」に揺り動かされること。完全に無気力になったらば、そんなこともない。


いちばん揺さぶられるのは、人の死だ。


死ほど、許せないものはない。


自分は死んでも仕方ないと思えるが、人の死、親しい人が不幸になるような、自分以外の人の死は、どうしてか許せない気持ちになる。


その人の死が許せないのではなく、「死」というものが許せない、そんな気になる。


そこには怒りがある。

許せないというのは、怒りだ。


自分の死を自分は知ることがない。

それなのに、人の死は知れる。


自己と他者。

違うということ、ひとりひとりであること…


そのことが、許せないのかもしれない。

(ベン・E・キング)
(ジョン・レノン)
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