第9話(紀子が衝撃の)

文字数 184文字

 紀子が衝撃の知らせを受けたのはそれから4か月後だった。
 忘れもしない昭和47年4月8日。
 「紀子、大変よ!今、テレビのニュースで舟木さんが!」
 母親が大慌てで紀子の部屋に駆け込んできた。
 「自殺未遂だって!命に別状はないらしいけど旅館で倒れてたって!」
 「えー!」
 紀子は思わず大声で叫んだ。
 母親は血相を変えている。
 紀子は全身の血がすーっと引いていくのを覚えた。

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