第10話(涙が)

文字数 241文字

 涙がとめどもなく流れた。
 何も知らなかった。何もわからなかった。舟木さんからは知らされていなかった。
 舟木さんは私を心配させるようなことは何も言わない人。
 いつも会うときは優しい笑顔で楽しそうだったのに。
 舟木さんどうして?
 ギリギリまで追い詰められていたのだろうよほど苦しかっただろう。
 そう思うと涙があふれ出てくる。
 舟木さんの心の中の苦悩をちっともわかっていなかった自分。
 そんな自分が情けなく悔しかった。
 いても立ってもいられない。涙ばかりが出てくる。
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