チャレンジャー3

文字数 839文字

「もしかしたらライブの事で思い詰めてるんじゃない。次のライブは俺らからしてみればデビューの為の戦いだから。あれ聞いてなかったんだ?次のライブ2夜連続開催の時レコード会社の人が見に来て、それで気に入れば
全国ツアー開催のバッグアップしてくれるんだってさ。

お題が出されてて、2日は全然違うイメージで、『エンジェル』と『小悪魔』でやってくれって。」

とジンヤのバンドのイナズマスパークのボーカルのマサキが言う。

「何それすごい!遂にデビューできちゃうんだ。」

と私。

「上手く行けばね。いうも演出にうるさい仁矢だから今回ジンヤに任せてバンドのみんながついてく感じにする予定でさ。
いつも以上に気合が入っててピリピリしてて。ホントアイツらしいって感じ!w」

とさらにマサキ。



上手く行けばメジャーデビューとなるだなんて、ジンヤからすれば待ったないチャンスなんだろう。


「もちろんメジャーデビューしてやりたい。俺の変わらない夢だから」
ジンヤが言っていた。


前にジンヤとテレビの音楽番組を見てるとき、

売れているバンドが登場し、曲を披露している時
「あっこの曲最高!何ていうかギターもベースも冴えてて、ドラムが素早くて、ボーカルが可愛いのに、シャウトでアウッッ!!ってエモーショナルな所が!」


って、私が食いついてた時、

「何だよー!!俺への嫌がらせかよー!俺に気ぃつかってものを言えよー!」


とジンヤが言い、

「やっぱ羨ましい?」

と私が聞いたら、

「当たり前だろーが。バンドで最高の幸せ者だけメジャーデビューしてんだから。」

とジンヤ。


夢が叶えばと、ずっとひたむきだったのはジンヤだったんだ。

私を、ファン・観客を魅了し続けながら、夢を目指してる。


「さっちゃんも来てくれるよね?何時も通りいや、いつも以上に盛り上がるならさっちゃんの力も必要だよ。絶対来てよな!」

とマサキ。

ちょうど夏物セールをやるからって忙しいけど、
それどころじゃない。


ジンヤを応援してあげなくちゃ。
誰よりも彼女の私なら。
それでいつも以上に格好いい所、見せて!
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