キズナとキモチ

文字数 573文字

私は次の日仕事を休んだ。

昨日のジンヤとの事がショックだったから。

私が彼女なのになんであんな事したんだろ。

元カノのスミレと抱きしめ合ってるだなんて。

私にさんざんジンヤから好きって言ったり
私に「お前がいなきゃ死んじゃう」って言ってたジンヤが
可愛く思えて、寄り添い合って抱き合ってたのに。

ギターも弾くからって、照れながらも
「お前の為に」って私に言いながら可愛らしい声でイナズマスパークのラブソングのバラードの「ETERNAL MOON」を弾き語りしてくれたからって感動のあまりジンヤに抱きついて「ジンヤ好きっ!」って言って、その後キスし合ってたのに。

一途に思い合ってるハズの思い出が汚されてしまって悔しいけど泣いてた。

それでご飯も食べないまま、夜になった。

その頃、電話が千沙都からかかってきて、
「ねぇ明日は絶対仕事に来てよね!!忙しくて困るー!袋詰めとかラッピングとかホントに大変だよー!」

って悲鳴混じりの声を聞いた。

なんだ休んでる場合じゃないか。

恋愛で傷ついてるからって引きこもってる暇なんて
無いのがきっとオシャレ社会人なんだ。


「ちゃんと明日は行くから」って千沙都に約束して電話を切ると、

直ぐに次の着信が入った。

「あっ!!」って声が口から出たのも、

ジンヤからの電話だったから。

胸がドキッとして一瞬ためらったけど、私は
ちゃんとその電話に出ることにした。





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