もっと二人の愛2

文字数 782文字

ただでさえ忙しい夏の季節、  

忙しく仕事をしながら


ジンヤの事を考えながら過ごす。

「もうすぐお祭り始まっちゃうじゃーん!一緒に行くって約束したのに」

って、

商店街の納涼祭の日があと1週間を切っている中嘆いた。

町内会の人たちの手で、お祭りの飾りの竹や短冊が、商店街の至る所に飾られ始めてる。


 
夏祭り好きな私だから大事なイベントを逃すのがなんだか滅茶苦茶無理な気がして、

真夏の太陽よりもジリジリと胸を焦がす中、

ジンヤはあの後ピッタリ1週間後に帰ってきた。


お土産の箱をいっぱいに持って。


「食いしん坊のお前に丁度良いかなって。千紗都さんにもやっといて。」


って。ケロッと何事もなかったように帰ってきた。

少しだけ日焼けして。


「昔お世話になった人に会ってきたんだ。
しばらくぶりに行ってみた。」



昔高校卒業後すぐぐらいにグレてた頃に
家出同然で放浪していて、お金が底をつきて
行き倒れかけていた時、
しばらくタダで旅館に泊めてくれた女将のおばさんに会ってきたんだとの事。


「手紙くれてさ。たまには遊びに来いって。
それで行ってきた。ちょうどお金貯まったから良いかなって思って」
 

とジンヤ。


もみじ饅頭とレモンゼリーと牡蠣煎餅。

広島県の名物のお土産。


「うわーなかなか食べれないからラッキー!」

と千紗都は目を輝かせて飛びついて喜んでた。



なにはともあれ帰ってきてくれて良かった。

お土産は実際私が食べて美味しかったし。


約束のお祭りにもちゃんと間に合ったし。



デパートで買った勝負浴衣とも言えるピンク地にお花いっぱいの浴衣で。

ジンヤは甚平で。

いっぱい屋台を回って焼きそばとかたこ焼きとか食べて。



その後花火を見て。

花火がホント綺麗だった。

みんな花火を見てる中、

ロマンティックなムードの中で。

「お前の事放さないから。」

ってジンヤが肩を抱き寄せて耳元でささやいて、それで

「ジンヤ好き。」

って感動しながらも私は言った。








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