育てと願う

文字数 545文字

3月終わりの日。ジンヤが上京の旅に出る日。
マサキさんと一緒に出かけるところジンヤは私に別れの挨拶をしに電車の駅のホームで私と2人。 


「本当に解散しちゃうんだ。」
とあらためて私。

「しょうがねーよ。決めたことだから。」

とジンヤ。


「また広島の時みたいにお土産買ってきてくれるよね?」

と私。

「半年は帰らないけど。覚えてればな。」

とジンヤ。

「なによそれ。あの時より燃えちゃうかもじゃん!」

と私が言えば、

「は?燃えちゃうだなんて。マイペースなお前には少しは燃えてもらわねーとなw」

とジンヤ。


「ますますなによって感じ。寂しいの我慢してるのに。」

と怪訝な表情の私に

「心配するなよ。」 

と何故かジンヤは笑顔て言う。

そして私に近づき、

「きっとよくしてやるから」


と耳打ち。

「ジンヤエッチだよね」

って照れて見せる。

そしたら、

「大好きだよ」

てジンヤが優しい顔で言ってくれて、

抱きしめてくれてキスをした。


暫く、長く。




その後、ジンヤは電車で旅に出た。

春の訪れを感じる駅のホームで
一足先に咲いた心の桜の花びらを散らしながら。


刹那にも。好きで綺麗で何もかも。


私の何もかもが、ジンヤだって、

電車が見えなくなる頃、心いっぱいに押し返してた。


ジンヤ..,

ねぇジンヤ。私の心の一部だよね。

って。


なんて素敵で綺麗なんだろう。

何もかも。

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