第２話：チリ地震、スーザンとの出会い
文字数 2,019文字
２０世紀に地球上で発生したモニュメント・マグニチュード９クラスの巨大地震は何れも地震後数年以内に近隣の複数の火山の噴火を誘発している、この地震によりアタカマ海溝が盛り上がり沖合に点在する島では少なくとも５.７メートルの隆起、海岸に沿ったアンデス山脈西側が２.７メートル降するという大規模な地殻変動も確認された。
その後の推定によると幅２百キロ長さ８百キロに渡って断層が２０メートルずれた事により有感地震が半径約千キロという広範囲にわたって観測された。史上初の地球自由振動の観測に成功し発生した地震波は地球を３周した事がアメリカでの観測で確認された。本震の震動は約２０分後に日本国内の地震観測網でも捉えられた。
本震発生から１５分後に約１８メートルの津波がチリ沿岸部を襲い平均時速７５０キロで伝播した津波は約１５時間後にはハワイ諸島を襲った。振幅の最大値は日本６.１メートル、アリューシャン３.４メートル、カナダ３.３メートル、ハワイ２.９メートル、オーストラリア１.６メートルを観測している。
ハワイ島のヒロ湾では最大到達標高１０.５メートルの津波を観測し６１名が死亡した。太平洋を伝播する津波の周期は非常に長くかった。ヒロでは高さ数フィート程度の第一波到達、約１時間後に最大波が襲来し、海岸線から８００メートル以上内陸まで壊滅的な被害となった。
太平洋の反対の日本でも北海道の浦河町３.２メートル、八戸市３.３メートル、女川町４.２メートル、むつ市６.３メートル、大船渡市４.９メートル、三陸海岸６.４メートルの津波を観測した。日本全体では、死者・行方不明者１４２名、負傷者８５５名、罹災世界３１１２０世帯、罹災者１４７８９８名。
その他、建物被害４万６千棟、船舶被害２５３４隻、堤防決壊３４箇所、道路損壊４５箇所、橋梁流失１４箇所と甚大な被害をもたらした。不幸中の幸いで土浦の田所家では大きな被害はなかった。１９６０年１月２５日月曜日の朝、証券会社から電話が入った。そして以前購入した三菱商事株の気配値が１７５円と高いと言われた。
そこで、全株成り行き売り注文を出した。すると税引き後利益が２３７万円となり残金が２３９万円と増えた。３月に土浦駅近くの小さな古家を探し借りて総菜屋を始めようと考えた。そこで最初に「レンコンと野菜の煮物」「レンコンと豚バラ炒め」を総菜として販売し始めた。さらに霞ヶ浦で獲れる「ワカサギの天ぷら、唐揚げ、甘露煮」
さらに、「テナガエビの釜揚げ、唐揚げ」も販売開始すると口コミで評判となり売れ始め地元の料理上手の主婦を雇い利益を上げ出した。９月１０日、日本でもカラーテレビの本放送が開始された。１０月１２日、日本社会党の浅沼稲次郎委員長が演説中、右翼の山口二矢に暗殺された。
１９６１年が明けると三重県で四大公害病の一つ四日市ぜんそくが発生。１９６２年１０月１０日、プロボクシングでファイティング原田が世界フライ級タイトルマッチでチャンピオンでタイのポーン・キングピッチに挑戦した。挑戦者の原田は、第１ラウンドから積極的に打って出てキングピッチを苦しめた。
そして、１１ラウンド２分５９秒、チャンピオンをノックアウトし１９歳６か月で世界フライ級王者となった。放送を見ていた田所家の人達は、大喜びしてビールで乾杯した。その晩は、遅くまでタイトルマッチの話で盛り上がった。１１月１１日の朝、証券会社の担当者から日本郵船株の気配値が１６円と安いと言われた。
そこで７万株の成り行き買い注文を出した。直ぐに１１３万円で買え残金が１２６万円となった。１９６３年になると４月に田所智次は、兄と同じ小学校に入学し通い始めた。１１月９日、三井三池三川炭鉱炭じん爆発、鶴見事故が立て続けに発生した。そのため、「血塗られた土曜日」と呼ばれ、両事件事故共に数百人の犠牲者を出した。
やがて１９６４年が明けると１０月１日、東海道新幹線が開通した。１０月１０～２４日まで東京オリンピックが開催された。１９６５年が明けると１０月２日、朝永振一郎が日本人２人目のノーベル物理学賞を受賞した。１９６６年が明けると田所寿一が土浦第一中学校にあがり自転車で通学し始めた。
この頃、田所寿一は、好きな英語の練習のため、教会の娘、スーザンと親しくなり日本語と英語で話するようになった。スーザンは、両親が日本になじむように日本の中学校に入ったが日本語が難しく片言であり困っていると田所寿一が優しく英語と日本語の通訳的な役割を果たしてくれた。そのうち田所は日曜礼拝にも通った。
その時、昼食を共にして紅茶とバター・トーストとサラダが大好きになった。たまにケーキなどのデザートご馳走になり喜んだ。この年の５月１５日、日本テレビ系列の落語をテーマにした『笑点』が放送開始されたが、現在も放映中である。６月２９日、ビートルズ来日し公演を行い大人気となった。
その後の推定によると幅２百キロ長さ８百キロに渡って断層が２０メートルずれた事により有感地震が半径約千キロという広範囲にわたって観測された。史上初の地球自由振動の観測に成功し発生した地震波は地球を３周した事がアメリカでの観測で確認された。本震の震動は約２０分後に日本国内の地震観測網でも捉えられた。
本震発生から１５分後に約１８メートルの津波がチリ沿岸部を襲い平均時速７５０キロで伝播した津波は約１５時間後にはハワイ諸島を襲った。振幅の最大値は日本６.１メートル、アリューシャン３.４メートル、カナダ３.３メートル、ハワイ２.９メートル、オーストラリア１.６メートルを観測している。
ハワイ島のヒロ湾では最大到達標高１０.５メートルの津波を観測し６１名が死亡した。太平洋を伝播する津波の周期は非常に長くかった。ヒロでは高さ数フィート程度の第一波到達、約１時間後に最大波が襲来し、海岸線から８００メートル以上内陸まで壊滅的な被害となった。
太平洋の反対の日本でも北海道の浦河町３.２メートル、八戸市３.３メートル、女川町４.２メートル、むつ市６.３メートル、大船渡市４.９メートル、三陸海岸６.４メートルの津波を観測した。日本全体では、死者・行方不明者１４２名、負傷者８５５名、罹災世界３１１２０世帯、罹災者１４７８９８名。
その他、建物被害４万６千棟、船舶被害２５３４隻、堤防決壊３４箇所、道路損壊４５箇所、橋梁流失１４箇所と甚大な被害をもたらした。不幸中の幸いで土浦の田所家では大きな被害はなかった。１９６０年１月２５日月曜日の朝、証券会社から電話が入った。そして以前購入した三菱商事株の気配値が１７５円と高いと言われた。
そこで、全株成り行き売り注文を出した。すると税引き後利益が２３７万円となり残金が２３９万円と増えた。３月に土浦駅近くの小さな古家を探し借りて総菜屋を始めようと考えた。そこで最初に「レンコンと野菜の煮物」「レンコンと豚バラ炒め」を総菜として販売し始めた。さらに霞ヶ浦で獲れる「ワカサギの天ぷら、唐揚げ、甘露煮」
さらに、「テナガエビの釜揚げ、唐揚げ」も販売開始すると口コミで評判となり売れ始め地元の料理上手の主婦を雇い利益を上げ出した。９月１０日、日本でもカラーテレビの本放送が開始された。１０月１２日、日本社会党の浅沼稲次郎委員長が演説中、右翼の山口二矢に暗殺された。
１９６１年が明けると三重県で四大公害病の一つ四日市ぜんそくが発生。１９６２年１０月１０日、プロボクシングでファイティング原田が世界フライ級タイトルマッチでチャンピオンでタイのポーン・キングピッチに挑戦した。挑戦者の原田は、第１ラウンドから積極的に打って出てキングピッチを苦しめた。
そして、１１ラウンド２分５９秒、チャンピオンをノックアウトし１９歳６か月で世界フライ級王者となった。放送を見ていた田所家の人達は、大喜びしてビールで乾杯した。その晩は、遅くまでタイトルマッチの話で盛り上がった。１１月１１日の朝、証券会社の担当者から日本郵船株の気配値が１６円と安いと言われた。
そこで７万株の成り行き買い注文を出した。直ぐに１１３万円で買え残金が１２６万円となった。１９６３年になると４月に田所智次は、兄と同じ小学校に入学し通い始めた。１１月９日、三井三池三川炭鉱炭じん爆発、鶴見事故が立て続けに発生した。そのため、「血塗られた土曜日」と呼ばれ、両事件事故共に数百人の犠牲者を出した。
やがて１９６４年が明けると１０月１日、東海道新幹線が開通した。１０月１０～２４日まで東京オリンピックが開催された。１９６５年が明けると１０月２日、朝永振一郎が日本人２人目のノーベル物理学賞を受賞した。１９６６年が明けると田所寿一が土浦第一中学校にあがり自転車で通学し始めた。
この頃、田所寿一は、好きな英語の練習のため、教会の娘、スーザンと親しくなり日本語と英語で話するようになった。スーザンは、両親が日本になじむように日本の中学校に入ったが日本語が難しく片言であり困っていると田所寿一が優しく英語と日本語の通訳的な役割を果たしてくれた。そのうち田所は日曜礼拝にも通った。
その時、昼食を共にして紅茶とバター・トーストとサラダが大好きになった。たまにケーキなどのデザートご馳走になり喜んだ。この年の５月１５日、日本テレビ系列の落語をテーマにした『笑点』が放送開始されたが、現在も放映中である。６月２９日、ビートルズ来日し公演を行い大人気となった。
