エピローグ 今回の勇者がゆーしゃ様でよかったです

文字数 565文字


 数日後


ゆーしゃさまー
すやすや
ありゃ? お昼寝中でしたか






あのあと、ゆーしゃ様はこの世界に鍵をかけて神様を締め出しました
当然神様は大激怒、この世界を物理的に排除しようとしてきました



ですが、ゆーしゃ様はその時にはもうこの世界の管理者権限を手に入れていて、件の神様でも干渉することができなくなっていました
神様相手に強権を発動するなんて、ゆーしゃ様は本当に何者なんでしょうね?
まぁ、終わりのないゲームから私を開放してくれた人なんですから、彼が何者かなんてどうでもいいんですけどね






あ、ゆーしゃ様が助けようとしていた彼女ですか?
彼女なら……
すやすや……う~ん、ぺたん娘ちゃ~ん…………
…………誰がぺたん娘よ………すぅすぅ
ゆーしゃ様をひざまくらしながら一緒にお昼寝中です





この世界から神様を完全に排除したゆーしゃ様は、真っ先に彼女をよみがえらせました
よみがえった彼女ですが、最初は混乱していました
しかしそれが落ち着くと、ゆーしゃ様の胸に飛び込んで泣きながら喜んでいました
今では2人はどこからどう見ても恋人同士です






さて、幸せそうに眠る2人を見ているのもいいですが……そろそろ起こさないといけない時間ですね
2人とも~……そろそろ起きてくださ~い
もうすぐ馬車が出ちゃいますよ~
んぁ~……あ~おはよう
あ……あら、おはよう










            ~Fin~

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登場人物紹介

「……いや、女同士だしコレくらいいいかなと」


ゆーしゃ様

本作の主人公

勇者召喚の影響で女になった元男

女になったことが原因(多分)であまり自重しなくなった変態


彼女いない歴=年齢で、なんとしても彼女がほしい人

そして、できた彼女は神様を敵にしても手放すつもりがない

「ちょ、何やってるんですか!?」


妖精

ゆーしゃ様を召喚した(女性にした)人で

彼に振り回される苦労人

召喚する人間自体を間違えたのではないかと悩み始めた


……のは世界の意思に操られていたことが原因。

本来の彼女自身はこの終わらないゲームから解放されることを望み、彼女の意思でゆーしゃ様を召喚した。

「ぜ、ぜったいゆるさないんだかりゃ!!」


魔王

本作のラスボス……じゃなかったっぽい

まだ生まれたばかりの魔王

それでも強いはずなのだが、勇者に挑むたびに「ぺしっ」とやられる。


魔王城で勇者と戦い、とどめを刺されるのが役割……のはずだったが、いろいろあって結局成し遂げられなかった。

けれど、一度でいいから誰かとお茶会してみたいという夢は叶えられた。


魔王らしく優雅で不敵にふるまおうとしているが、生まれたばかりなので根は純真無垢な子。

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