閑話 ゆーしゃ様を呼ぶ前の妖精

文字数 322文字

それでは……この世界を救ってくれて、ありがとうございました
おう、じゃあな妖精……なかなか楽しめたぜ
では、お元気で
 
 





  召喚陣の効果により、世界がリセットされました。





…………はぁ
……またリセットされましたか
いつになったら……
いえ、そもそも私たちに終わりなんて来るのでしょうか





……なんて言っててもしょうがないですね
さっさと次の勇者を召喚しないと……
……あれ? なんか召喚陣がところどころ消えかけてます
直さないと……



……………………



これ……直すふりしてこっそり条件を書き換えれば、私たちを本当の意味で救ってくれる人を召喚できるかもしれませんね




 ごそごそ




   かきかき





どうか今度こそ、私たちをこの終わらないゲームから救ってくれる人が来てくれますように
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登場人物紹介

「……いや、女同士だしコレくらいいいかなと」


ゆーしゃ様

本作の主人公

勇者召喚の影響で女になった元男

女になったことが原因(多分)であまり自重しなくなった変態


彼女いない歴=年齢で、なんとしても彼女がほしい人

そして、できた彼女は神様を敵にしても手放すつもりがない

「ちょ、何やってるんですか!?」


妖精

ゆーしゃ様を召喚した(女性にした)人で

彼に振り回される苦労人

召喚する人間自体を間違えたのではないかと悩み始めた


……のは世界の意思に操られていたことが原因。

本来の彼女自身はこの終わらないゲームから解放されることを望み、彼女の意思でゆーしゃ様を召喚した。

「ぜ、ぜったいゆるさないんだかりゃ!!」


魔王

本作のラスボス……じゃなかったっぽい

まだ生まれたばかりの魔王

それでも強いはずなのだが、勇者に挑むたびに「ぺしっ」とやられる。


魔王城で勇者と戦い、とどめを刺されるのが役割……のはずだったが、いろいろあって結局成し遂げられなかった。

けれど、一度でいいから誰かとお茶会してみたいという夢は叶えられた。


魔王らしく優雅で不敵にふるまおうとしているが、生まれたばかりなので根は純真無垢な子。

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