俺は彼女を取り戻すためならば、神様にだって弓を引く

文字数 392文字

では、さようなら


 ばたん


うぅ~……
ちょ、妖精さん! どういうことだよ!?
……失敗しちゃったみたいです
……えーっと?
……私たちもこの世界ごと消されちゃうみたいです
はぁっ!?
な、何とかする方法はないのかよ!?
無理ですよ……
だって相手はこの世界の製作者……神様ですよ?
どうにかできるわけないじゃないですか
あぁ、なるほど……神様、ね
だったら、俺が世界を奪ってやろうじゃん? その神様から
へ……
いやいや、無理ですよ! 相手は神様なんですよ!?
だいじょうぶだいじょうぶ
そもそも、神様クラスの権限が無かったら迷路や塔を壊せなかったみたいだし
あっ、そういえば……
だから、俺の権限で外部の干渉を一切排除してやれば問題ないわけだ
ほ……ほんとにできるんですか?
とうぜん!
なんたって、俺は「ゆーしゃ様」だからな
ゆ、ゆーしゃさまー!!
おー……よしよし









さて、それじゃあ行くよ?
お、お願いします
『――――――――』
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登場人物紹介

「……いや、女同士だしコレくらいいいかなと」


ゆーしゃ様

本作の主人公

勇者召喚の影響で女になった元男

女になったことが原因(多分)であまり自重しなくなった変態


彼女いない歴=年齢で、なんとしても彼女がほしい人

そして、できた彼女は神様を敵にしても手放すつもりがない

「ちょ、何やってるんですか!?」


妖精

ゆーしゃ様を召喚した(女性にした)人で

彼に振り回される苦労人

召喚する人間自体を間違えたのではないかと悩み始めた


……のは世界の意思に操られていたことが原因。

本来の彼女自身はこの終わらないゲームから解放されることを望み、彼女の意思でゆーしゃ様を召喚した。

「ぜ、ぜったいゆるさないんだかりゃ!!」


魔王

本作のラスボス……じゃなかったっぽい

まだ生まれたばかりの魔王

それでも強いはずなのだが、勇者に挑むたびに「ぺしっ」とやられる。


魔王城で勇者と戦い、とどめを刺されるのが役割……のはずだったが、いろいろあって結局成し遂げられなかった。

けれど、一度でいいから誰かとお茶会してみたいという夢は叶えられた。


魔王らしく優雅で不敵にふるまおうとしているが、生まれたばかりなので根は純真無垢な子。

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