なぜ彼女に固執する?

文字数 415文字

それで、俺はどうすればいいんだ?
魔法陣の真ん中に彼女のコアを置いてください


 ことっ


置いたぞ
あとは2人で呪文を唱えて、最後に魔力を込めればよみがえるはずです
呪文?
わたし……というか、世界の意思の質問に答えて行けば自然とそれが呪文になります
とりあえず分かった
では……
『汝は世界が巻き戻ることを望むか?』
もちろん!
『では、どこまで巻き戻ることを望む?』
彼女が……魔王が消える前まで
『……もう一度魔王を倒したいという事か?』
いや、ずっと一緒に居たいから……消えてほしくないからだ
『……二度と帰れなくなるぞ?』
構わない!
『二度と元の体にも戻れなくなるのだぞ?』
彼女と一緒にいられるならば構わない!
『……なぜそこまであの魔王に固執する?』
それは……
生まれて初めてできた彼女だからだ!!






『ふむ……なるほど……』
 
『汝を勇者として召喚したこと自体が、こやつの間違いであったようだ』
……?
『一旦この世界をデリートして、再度作り直すとしよう』
なっ!?
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登場人物紹介

「……いや、女同士だしコレくらいいいかなと」


ゆーしゃ様

本作の主人公

勇者召喚の影響で女になった元男

女になったことが原因(多分)であまり自重しなくなった変態


彼女いない歴=年齢で、なんとしても彼女がほしい人

そして、できた彼女は神様を敵にしても手放すつもりがない

「ちょ、何やってるんですか!?」


妖精

ゆーしゃ様を召喚した(女性にした)人で

彼に振り回される苦労人

召喚する人間自体を間違えたのではないかと悩み始めた


……のは世界の意思に操られていたことが原因。

本来の彼女自身はこの終わらないゲームから解放されることを望み、彼女の意思でゆーしゃ様を召喚した。

「ぜ、ぜったいゆるさないんだかりゃ!!」


魔王

本作のラスボス……じゃなかったっぽい

まだ生まれたばかりの魔王

それでも強いはずなのだが、勇者に挑むたびに「ぺしっ」とやられる。


魔王城で勇者と戦い、とどめを刺されるのが役割……のはずだったが、いろいろあって結局成し遂げられなかった。

けれど、一度でいいから誰かとお茶会してみたいという夢は叶えられた。


魔王らしく優雅で不敵にふるまおうとしているが、生まれたばかりなので根は純真無垢な子。

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