それは楽しいお茶会デート(始まり)

文字数 359文字

よし、それなら今からやろうじゃないか
『ひみつのはこにわ』


 ぽんっ(庭園)


こ、これは……
あー……この人ならこれくらいできますか
さて、それじゃあ始めよう!




……といっても、いったい何をすればいいのか
そ……それなら私がやってもいい?
あ、じゃあお願い
えぇ、私にとっては最初で最後のお茶会ですもの……
……
……とりあえず私は、デートの邪魔しないように少し離れたところにいますね








さ、いらっしゃい?
えっと……お邪魔します?
そこの席にかけて?
あ、いま紅茶入れるわね?
あー……俺、お茶会の作法とかわかんないけど大丈夫?
別に問題ないわよ
……私だって詳しく知ってるわけじゃないから
あれ、そうなの?
だって……教えてくれる相手なんていなかったんですもの
あー……
ただ、本で読んで楽しそうだなって……
ま、まぁ……それなら多少違ってても楽しもうよ?
えぇ!
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登場人物紹介

「……いや、女同士だしコレくらいいいかなと」


ゆーしゃ様

本作の主人公

勇者召喚の影響で女になった元男

女になったことが原因(多分)であまり自重しなくなった変態


彼女いない歴=年齢で、なんとしても彼女がほしい人

そして、できた彼女は神様を敵にしても手放すつもりがない

「ちょ、何やってるんですか!?」


妖精

ゆーしゃ様を召喚した(女性にした)人で

彼に振り回される苦労人

召喚する人間自体を間違えたのではないかと悩み始めた


……のは世界の意思に操られていたことが原因。

本来の彼女自身はこの終わらないゲームから解放されることを望み、彼女の意思でゆーしゃ様を召喚した。

「ぜ、ぜったいゆるさないんだかりゃ!!」


魔王

本作のラスボス……じゃなかったっぽい

まだ生まれたばかりの魔王

それでも強いはずなのだが、勇者に挑むたびに「ぺしっ」とやられる。


魔王城で勇者と戦い、とどめを刺されるのが役割……のはずだったが、いろいろあって結局成し遂げられなかった。

けれど、一度でいいから誰かとお茶会してみたいという夢は叶えられた。


魔王らしく優雅で不敵にふるまおうとしているが、生まれたばかりなので根は純真無垢な子。

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