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文字数 279文字



溶けそうな日に歩く街は
誰もが怖い顔で行き交う
強い日差しに負けたくないと
踏ん張りながらも
少しでも影を求めて
姿勢は何処か及び腰になる
映える色を纏う人は
登るほど増す光をも味方に
その他大勢の合間を
自分だけのランウェイ見つけて
颯爽と自らが風を起こして
突き進んでいく
ただ真っ直ぐに歩き続ける
その姿には
迷いも憂いも見つからない
同じように何かを背負って
生きているはずなのに
背中を丸めて
下ばかり見てる僕らは
何が足りないの
気づけば夏を告げる音も止まったまま
僕らの夏はいつからやり過ごすだけの
つまらない日になったのだろう
僕も真っ直ぐ歩きたいから
流れる汗が乾くまでに
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